患者さんのやる気を高めるために”あえて”独歩練習をするんだ!

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こんにちは、きた(@rehamame )です。

歩けるようになることって、リハビリの全てではないですよね。でも、患者さんにとって『歩ける』ってすごい大切。

『歩けないから、やる気が出ない…!』

実際、歩けてないという事実がやる気に影響してしまう…そんなことが多々あるものです。

そこで私は、そんな患者さんに対して『あえて独歩練習』を行うことをおススメします!

歩行練習が進まない患者さん

もうあんな生活は出来ない…歩けないから…

歩行練習が思うように進まない時に、患者さんはネガティブな感情を抱いてしまいます。

  • 頑張っても、歩けるようにならない…
  • どうせ良くなっても、杖だし…
  • 良くなってるって言われても、実感できない…

こんなものが多いんですよね。

ネガティブな感情って、理学療法を進める上でかなりの阻害因子になってしまいます。

  • 歩行練習してもなぁ…←歩行練習したくない
  • 筋トレしてもなぁ…←筋トレしない
  • リハビリ室行ってもなぁ…←訓練時間をさぼろうと思う
  • 頑張ってもなぁ…←適当にプログラムをこなす

歩行練習そのものだけでなく、関連するあれこれも停滞させてしまいます。

やる気の低下って歩行獲得を阻害するものなんです。

もちろん療法士が一方的に介入すれば良くなる患者さんや、適当にやってても良くなる患者さんなら、気にしなくても良いもんですが。

やる気を高める独歩練習

そうそう、こういう訓練…ってバカ!

特に、下記の状況にある患者さんがやる気低下しやすいものです。

  • 歩行自立度が変化しない
  • 歩行練習内容が変化しない

そりゃそうですよね、どれだけ理学療法に取り組んでも、何も変わってなかったらやる気満々で歩行練習出来るわけがありません。

このような場合には…

「歩けるようになる気がする!」と患者さんに思ってもらうことで、やる気を高めることが可能です。

一種のパフォーマンスとして、独歩出来る!を感じてもらうこと、すごいやる気に響くものなんですよね。

歩行練習って身体機能を高めたり、歩行自体を学習させたり、様々な環境で歩けるための適応だったり…様々な目標で訓練として使われます。

実はやる気を高めるためにも歩行練習(特に独歩練習)って効果的なんですよね!

人それぞれに違う「歩けたスイッチ」!

君の心に…届け!

とはいえ、やたらめったら独歩練習を行えばいいわけではありません。

患者さんによって「おおっ!歩けた!」と思うスイッチが違うものなのです。

普通に生活していても「出来たっ!」と思う瞬間って人それぞれ違うもんなんですよね。

例えば、「仕事終わった!」となる感覚なんかは…

  • 17時の定時になった時に、仕事終わりを感じる人
  • カルテを書き終わった時に、仕事終わりを感じる人
  • 患者さんの治療時間が終わった時に、仕事終わりを感じる人
  • 家に着いてようやく、仕事の終わりを感じる人

ほんと様々なもんです。

ちなみに私は、帰宅してからブログや研究などの作業がその日のゴールを達成しないと「出来たっ!」になりません。

だいたい眠たくなって頓挫してしまうので、いつも達成感なく一日終えてしまっています(*´Д`)

患者さんの「歩けたっ!」も同様で、人それぞれで違うものです。

介助も杖もなく3mの独歩が出来た場合

  • たった3m歩けたくらいじゃ意味ないよ…
  • 3mもちゃんと一人で歩けたんだよ!

同じ体験をしても、その意味は全然違うものなのです。

介助下だけど40mも独歩出来た場合

  • 40mも杖を使わずに歩けた!
  • 40m歩けたけど、本当に一人じゃないから…

この「歩けたスイッチ」がどこにあるかを探した上で、「歩けた体験」をしてもらわなければなりません。

意外に簡単な「歩けたスイッチ」の探し方

聞いてみればいいのです!

なんだか難しそうな「歩けたスイッチ」の探し方ですが、実は簡単。

患者さんに直接聞いてみたら良いのです!

「やっぱりリハビリ室一周歩けないとねぇ…」と、非常に分かりやすく教えてくれます!

臨床場面において、こんな質問している療法士に出会ったことは正直ないですね…

療法士って「患者さんが出来たと思う感覚」を、勝手に作り上げてしまっていることがあるのです。

  • 歩けることの意味
  • 歩けるとは何を指すのか
  • 歩けることの実感とは何か

このようなものは患者さんそれぞれによって異なるものですから、これらを知ろうと思う時には、その都度聞いてみなければ分かりません。

「きっとこう思ってるはずだ!」なんて、患者さんのことを分かっていないのに把握出来るわけがないんですよね。

もちろん直接聞くだけが手段ではありません。

  • 表情から読み取ってみる
  • 能動的な取り組みをしている時を探してみる
  • 何気ない発言を聞いてみる

常にアンテナを張っていると、患者さんに聞かなくても分かってくるものです。が、まずは聞いてみる事からスタートしてみましょう。

そう、心を知る技術なのです!

実際の歩行練習でやってみた!

観察でも分かるもんですよ

この記事を書いたのも、臨床でこの経験をしたからなんです。

独歩を経験することでやる気が向上する患者さんが多いのですが、今回は平行棒内歩行というシチュエーションでした。(タイトルとズレていてすいませんwww)

*誤字:介助時間→介入時間

普段の歩行練習を見ていると、色々気付くものです。

  • 麻痺側下肢の振り出しを介助している
  • 振り出せないことにイライラしている
  • 振り出せたときは嬉しそう

このような様子から「足が自分で出たら、歩ける感覚になりそう!」と思って、介入してみました。

実際には振り出し可能な出力をもっていましたので、健側の立脚を整えて、振り出すタイミングで「よいしょ!」と声かけをしました。それだけで振り出しが出来ました。

そして重大なポイントとして、上手く振り出せた時にはかなりテンション高めの正のフィードバックをガンガンいれるようにしました。

  • 「素晴らしい!」
  • 「最高!」
  • 「さすがですね!」
  • 「出来てるじゃないですか!!」

自分が大切だと思っている事を肯定してもらうと、自信が出てくるんですよね。すっごく大切です。

今回の患者さんはこのような介入の結果、理学療法全体に対するやる気がグググッ!と高まりました。

「あなたとリハビリしてると、早く歩けるようになると思うの!」なんてやる気スイッチ押しまくり状態でした。こうなると、こっちのもんです。

うそのようですが、こんな本を読んでみると参考になるんですよ。

患者さんの価値観に寄り添う

あの人は何を感じながら生きているのだろうか…という問い

患者さんのやる気はリハビリ効果を支える土台のようなものです。

となると、療法士は今回のように患者さんが「よっしゃ!」と思う物事を考えながら介入することは非常に重要です。

そのとき、患者さんの価値観に寄り添っていることが非常に重要になります。

  • 本当の意味で一人で歩きたい
  • 杖でもいいから買い物に行きたい
  • 足さえ出てくれれば歩けるのに
  • 踏ん張りが効かないから頼りないんだ

この記事のタイトルにあるように「”あえて”独歩練習」することで「歩けるじゃん!」となる患者さんは非常に多いものです。

それだけでなく、患者さんの価値観を知りながら「やる気を高める歩行練習」を行うのが良いでしょう!

患者さんの心理面を把握するためには圧倒的な仮説検証作業が必要

2017.06.18

あれ…?

実はその患者さんは以前に一度介入したことがあったのです。

その時もがっちりと心を掴んでいたようで、手ごたえありだったのです。

こういうものですね…(; ・`д・´)

実は別の療法士がバシッとしていたら…恥ずかしい…

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