アルブミンは半減期に気を付けろ!

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栄養状態の指標はアルブミン値だ!と覚えているでしょうか?アルブミン値は確かに栄養状態の把握には非常に有用な指標となります。しかし、CRP値が高い時にはその妥当性を考えなければなりませんし、肝硬変や脱水などを生じている時にも考慮が必要です。このように併存している何かに注意する事に加え、実は半減期というものを知っておく必要があります。この記事ではアルブミンの半減期を紹介します。適切な血液データの見方が出来るようになれば、正しくリハ栄養を進めることが出来ます。

半減期は21日

半減期とは「ある時点で作られたものが半分の量になる期間」と考えてください。アルブミンは、肝臓で合成され、血中に放出され、それが新陳代謝によって半分量になるのに21日かかる!という事です。つまりアルブミン値が低い状態から栄養療法を行っても、1週間くらいではアルブミン値には反映されてないよ!という事になります。栄養状態を短期的に再評価していくためには、半減期がもっと短い指標を持って行う必要があるのです。

半減期が短い蛋白質

そこで知っておきたいのはラピッドターンオーバープロテインと呼ばれる蛋白質です。すごく半減期が速そうですね。その名の通りになります。

  • ラピッド=速い
  • ターンオーバー=代謝
  • プロテイン=蛋白質

いくつかの蛋白質がありますので、一つずつ紹介していきます。全て肝臓によって生成されるために、肝機能障害を生じると下記の蛋白質もアルブミンと同様に低値を示します。また運ぶ物質(甲状腺ホルモン・鉄・ビタミンA)の影響を受けるために、甲状腺ホルモンが多い=高値を示す、といった図式になっています。半減期・何を運ぶ蛋白質であるか、の二点は非常に重要ですので覚えておきましょう。

1.トランスサイレチン(プレアルブミン)

  • 半減期3~4日:甲状腺ホルモンを運ぶ
  • 基準値:22~40mg/dl
  • 高値:腎不全、甲状腺機能亢進症、妊娠
  • 低値:栄養障害、肝障害、感染症

2.トランスフェリン

  • 半減期7~10日:鉄を運ぶ
  • 基準値:190~320 mg/dL
  • 高値:鉄欠乏性貧血、妊娠
  • 低値:栄養障害、肝障害、感染症、ネフローゼ症候群、膠原病

3.レチノール結合蛋白

  • 半減期12~16時間:ビタミンAを運ぶ
  • 基準値:男性…2.7~6.0 mg/dL 、女性…1.9~4.6 mg/dL
  • 高値:慢性腎不全、栄養状態(脂肪肝、高脂血症)
  • 低値:栄養障害、肝障害、感染症、ビタミンA欠乏症、甲状腺機能亢進症

ただし、回復期病棟で勤めている場合には頻繁に血液検査自体を行われません。またラピッドターンオーバープロテインを細かく検査するのにはコストがかかってしまうため、なかなか実施されないところもあるようです。療法士としては、アルブミン値を参考にしながらも、アルブミン値のみを盲目的に信用しないこと心がける事がまずは大切でしょう。検査を必要としない自覚症状や他覚的所見、身体計測、喫食率などを組み合わせながら把握していくことが良いでしょう。

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