セラピストブロガーのきたです(@rehamame)。
セラピストを取り巻く環境ってどんどん変化していて「病院勤務だから安泰だ、やっほい!」なんて時代ではなくなってきていますよね。病院だって潰れちゃうし、セラピストの資格で働いてるだけだと年収350万円くらいがいよいよ見えてきちゃってる。
だから「知識技術高めておけば大丈夫だ!」なんてことはもちろんなくて、もっと戦略的にセラピストとして動いていこう。そのために「セルフブランディングをちゃんとしよう!」というのが最近の風潮ですよね。
この記事の目次
セラピストがセルフブランディングする?

「あなた」という名刺を。
セルフブランディングって何?ってのを、まずは簡単に説明。
セルフ:自己で
ブランディング:ブランド化する
ということで、自分自身でブランド化することです。
「〇〇さんって✕✕が得意だよね!」
と、みんなに思ってもらえていたら、ひとまずブランド化が出来ています。
あなたの周りにも…
- 呼吸器だったらこのセラピスト
- 運動器だったらこのセラピスト
- 管理運営だったらこのセラピスト
っていませんか?それがまさにブランド化出来てる人です。
それが自分にはまだない…
よし!自分で「✕✕が得意!」と思われるように取り組んでいこう!
というのがセルフブランディングです。
ブランディングっていうとすごい大層なものに思えるかもしれません。
- 肩の理学療法で有名なあのセラピスト
- 脳卒中の理学療法で有名なあのセラピスト
- インソールで有名なあのセラピスト
全国のセラピストが誰でも知ってるレベルまでいくと、それは本当にすごいものです。
が、いきなりそんなところは目指せません。
まずは身近な人や知り合いに「✕✕だよね!」と言ってもらうレベルを目指すことになります。
セラピストがセルフブランディングする!

自分にしか出来ないことを作っていく。
私自身は「コミュニケーションといえば喜多!」と思ってもらえるようにセルフブランディング中です。
そのためにブログを書いたり、学術に取り組んだり、セミナーをしたり…色々な取り組みを行っています。院内だけでなく、地域やセラピスト外にいくためには、情報発信って大切ですからね。
で、セルフブランディングする第一歩として…
「私はこれを武器にしたい!」
と、セルフブランディングする項目を明確にしなければいけないのですよね。
(臨床では骨折も脳卒中も内部障害も…幅広く見れないといけないのですけれども、ブランディングとしては「✕✕といえば!」と一本化することが多いです。「色々出来ます!」っていうのは「結局なんだっけ?」に陥ってしまいますので。)
で、この「武器にしたいもの」を見つける作業が最初の関門だと思うのです。
私の周辺のセラピストに聞いてみると…
- うーん、特にこれと言って…
- あれもやりたいし、これも…
- まだ自分は色々と経験してないので…
- どれも今一つピンとこなくて…
こんな言葉をよく聞きます。
みんな難しいな~と感じているようなのです。
私は武器にしたいものを探す時には…
- 自分が本気で取り組めるほど好きなこと
- 自分が取り組まないと世の中が変わらないこと
- 自分が思わず熱くなりすぎちゃうこと
このあたりを意識してみると、見つかってくるんじゃないかな~と感じています。
嫌いなことや興味のないことでブランディングしちゃっても、ずーっとそれが自分に付きまとってしまうのは非常につらいものです。やってて楽しい!やってて時間が過ぎちゃう!くらいのものが良いですね。
熱く語ることでセルフブランディングの第一歩を踏み出す

みんなで一歩を踏み出していくと、見えてくる
とはいえ、そんな簡単に出てこないのが難しいところ。
私が「コミュニケーションだ!」と閃いたのも、周辺領域を5年ほど勉強した、7年目の時でした。それなりに一生懸命取り組んでても第一歩を踏み出すのに時間がかかったのですから、漫然と臨床を行っているだけではなかなかに見えてこないものです。
そこで最近感じているのは、本気で語る場って必要なんじゃないかなー?ということ。
- 自分の想いを語る機会がないから、ブランディングしたい内容が浮かんでこない
- 他人の想いを聞く機会がないから、自分の想いの深め方が分からない
私自身はまだまだ発展途中ですが、「仕上がってるな~!」と思うセラピストと話すたびに「もっとあれをしよう!」「もっとこうしてみよう!」とブランディングへの足掛かりが見えてきています。
で、SNSでの色んなセラピストの発言を見ていると、熱い人っていっぱいいるんですよね。そして、そんな人たちがSNSを飛び出して、リアルで人前で話したら、聴く側も話す側もめっちゃ良い影響があるんじゃないかなー?と思うのです。
『想いや熱意を一生懸命語る会』
みたいなのをやりたいなぁ。フリーで五分くらいプレゼンして、それをどうすれば実現出来るのかを参加者みんなで考える。みたいな。明日から本気で何か行動力出来るようになって、熱も冷めない的な。キャパ10人くらいで、ジンジャーエール飲みながら。— 喜多一馬:PT-c (@rehamame) November 4, 2017
こんなツイートをしたら意外にもたくさんの反響があって…
- 「みんな語りたいんだ!」
- 「みんな聴きたいんだ!」
と発見がありました。
せっかくだからアクションプランを考えて、実践して、お互いに協力出来る場がいいなぁ

ただ語るだけではなくて。
私は「夢を語ろう会」みたいなのに何度か参加したことがあるのですが、ついついただの飲み会になってしまって「なんかなぁ…」となってしまったことがあるのです。
- 飲みすぎちゃって夢を語ることを忘れたり
- 何だかただの交流会になってしまったり
- 自分なんかが語っても…と思ったり
全て自己責任なんですけど、上手に利用することが出来なかったのですよね。
だから、さっきのツイートのようにプレゼンをし合う場をあえて設けてしまった方がいいだろうなー!と思うのです。
で、語るだけだと「語って楽しかった!やっほい!」になってしまうので、プレゼンした後に「どうすれば熱い想いを実現出来るか」をみんなで話し合ってアクションプランを考えていくことで、第一歩を踏み出せるようにしてしまおう!と思うのです。
さらに少人数制にしてしまうことでチームみたいになって、「あのプランどうなった?」ってお互いに協力出来れば最高!だと思うのですよね。
もう欲張りすぎです。
チームの強さってすごい

今話題のゆるいつながり
今は「ゆるいつながり」っていうのがちょっとしたブームになっています。
参考記事:「ゆるいつながり」の力
まーこれが何なのかはたくさんの記事があるので、探していただくとして…
私自身も「ゆるいつながり」にたくさん助けられて、背中を押してもらって、時には助けて、背中を押しています。
このブログをよりセルフブランディングに利用していくためのアイデアも、何人かのセラピストに手助けしてもらって進んでいます。
ちょっと話は変わりますが、西野さんのブログ記事:オオサコさんのPolca支援記事の裏側”西野の思惑”より、またもや引用。
これが現代の”成長戦略”であり、”差別化”なんです。
いまだに時代遅れの”競争原理”を中心に動いている人は、まだ”競争”で消耗してるの?ですよ。
終始、”協創”主義者。
私はこれで行きます。
ここだけ読むと分からないし、文脈も違うのですが、
あなたがセルフブランディングを進めていく時って、これまでのあなたでは克服出来ないような壁にたくさんぶち当たると思うのです。普通にセラピストとして働いて得たノウハウでは克服出来ないような壁が。
そして、その克服方法を知っている人たちと助け合っていけば、壁をとひょいと意外に簡単に乗り越えられることがあります。
これまで徹底的個人主義、天上天下唯我独尊みたいな感じで「自分のことは自分で頑張らないと…」と思ってきた私にとって、緩やかなチームがもたらす爆発的な強さをビシビシと感じてきています。
さっきのツイートみたいな会も、ゆるーいチームでフォローし合えたらいいなぁ!と思うのです。
まずは熱く語るところから。
[…] […]