初めての臨床実習スーパーバイザーで心掛けたい5つの事

Snufkin / Pixabay

若手療法士であっても学生さんの臨床実習に関わる機会が多くなってきました。スーパーバイザーだけでなく、担当症例や見学など様々な形での関わりがあります。この記事では、学生さんのバイザーを務める際の心構えについて紹介します。

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1.学生はアウェイであることを理解する

あなたが数年前に実習に行った時の事を思い出してください。思いっきり、アウェイでしたよね?「おはようございます」と挨拶するのもためらってしまうような感覚があったと思います。でも、何年か勤務して職場の雰囲気に慣れてしまうと、すっかりそんな事は忘れてしまうものです。

まず大切なのは学生さんが力を発揮出来るように、アウェイであることを忘れないようにして、サポートしてあげましょう。少々面倒ですが「おはよう~緊張する?」なんて一言を掛けてあげるだけでも、多くの学生さんは気が軽くなるものです。気に掛けて、あなたからアプローチを最初は行ってください。

2.学生独自の目標を決める

理学療法士協会や養成校は「この実習ではこのレベルになってくださいね」という到達目標を設定しています。評価実習では検査測定から治療プログラムを立案する、臨床実習では指導の基にある程度出来るようになる…などです。しかし、これ、実際には全員の学生さんが到達出来るわけではないのです。

検査測定が苦手な学生さんなら、長期実習でも検査測定に時間をかける必要があります。あいさつや患者応対が苦手なら、治療プログラム立案よりも患者とのコミュニケーションを優先させる必要があります。

その学生さんにとって最も必要な事を見つけて、目標を決めて、指導を行っていきましょう。患者さんの評価や治療を行うのと同様に、学生さんの評価と治療(指導)を行う感覚で付き合っていきましょう。

3.理学療法士になろうと思わせる

多くの学生が実習に対して「怖い・厳しい・眠れない」などのネガティブなイメージを持っています。確かに実習ってそういうものですし、実際に現場で働いているとネガティブなこともたくさんあるものです。

その一方で、理学療法士ってやっぱり「いい仕事!」「嬉しい!」「楽しい!」なんて瞬間があるものです。学生さんには是非とも、患者さんと関わることで得られるポジティブな側面も経験させるべきです。

辛い思いばかりさせても実習先や理学療法士が嫌いになってしまうだけですし、実はあんまり学習効果も得られません。でも、理学療法士になってしまいます。学生のレベルに合わせざるを得ないのです。

4.優しさと正しさの上で厳しくする

だからといって、優しくしているだけでは「実習楽勝!いえーい!」となってしまいます。学生さんに価値ある実習としてもらうためには、一生懸命になってもらわなければなりません。

1~3のように優しく楽しく正しく関わった上で、不足している部分はしっかりと指導しましょう。しっかりと信頼関係を築けた上で厳しく指導することは、よっぽどのことが無ければ問題とはなりません(最近、パワハラとかすぐ言われますからね…)。

理学療法士は責任ある仕事です。社会に出てから胸を張って患者さんと向き合えるように、臨床実習でも出来るだけレベルアップしてもらいましょう。

5.指導者のアマだと自覚する

あなたはスーパーバイザーという役目を与えられていますが、「人を教育すること」について教育を受けたことはありますか?

多くの理学療法士は自分の行っている学生指導が正しいのかどうか分からないまま、指導を行っています。悪い意地悪スーパーバイザーが世の中から無くならないのは、悪いスーパーバイザー像が正しいと思い込んで真似してしまっているためです。なので、あなたがスーパーバイザーをする時には「自分は指導について学んだことがない」という感覚から指導を始めるようにしましょう。

指導方法に迷った時には必ず指導についての勉強をしましょう。勉強していない経験則の先輩に聞くのはある種のリスクが付きまとうことも意識しておきましょう。

おわりに

臨床実習はスーパーバイザーにとっても成長の機会です。

分からないことを調べるきっかけになる、指導を通して理解不足を認識出来る、指導について勉強出来る…などなど、実はメリットがたくさんあります。しかし、意地悪でどうしよもないスーパーバイザーがたくさんいるのも事実です。「あなたがスーパーバイザーで良かった!」と言われるようなスーパーバイザーを目指して、レベルアップするように心掛けてください。

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