コミュニケーション能力を高めるのにおすすめ!「医療の場のコミュニケーション」の詳細レビュー!

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セラピストにとってコミュニケーションスキルは重要とされています。とある論文では「自立した理学療法士に必要なスキル」の1つであるという研究結果が報告されていました。しかし、なかなか学ぶ機会も少なく、セラピスト向けの書籍もピンとくるものが見当たりません。そこでお勧めしたいの一冊「医療の場のコミュニケーション 言葉を贈る 心を贈る」です。この記事では本書の紹介とお勧めの理由を紹介します。

「医療の場のコミュニケーション 」とは

2013年4月に篠原出版新社より発売された、全ての医療を志す人へ向けられた一冊です。現在ではアマゾンでも在庫が少なくなってきているので、気になった方はすぐに購入された方が良いでしょう。

  1. 聴く
  2. 話す
  3. 姿勢
  4. 患者さんの気持ち
  5. ケア
  6. 敬意
  7. 教育
  8. 現場で考える

以上の8章から構成されており、ハウトゥー本というよりかは、コラムのようなものがたくさん詰まった一冊になっています。しかし、必要な場面で引用文献などを引っ張ってきているため、「それってどうなの?」と、怪しくなりがちなコミュニケーションの考え方にも経験以外の強い裏付けが行われています。

聴く・話すなどのいくつかの観点から、医療の場のコミュニケーションについて考察しているのですが、一貫しているのは「患者さんの視点であること」です。

印象的な部分があります。

患者さんの「わかりました」という言葉を聞いたとき、医療者は自分の説明が知識として「正しく」理解されたと思ってしまいます。

~中略~

患者さんの「わかりました」は、「自分の置かれた状況を受け止めてみよう」「よろしくお願いいします」「命、預けます」と言っているのです。

Ⅱ章:「話す」より

私たちはついつい自分の視点から物事を何でも捉えてしまいがちです。しかし、ちょっと考えてみれば、私たちのように医学的な知識を学んできたわけもなく、突然ケガや病気の事に向かい合わなければならず、立ち向かっていかなければならない…そんな状況の中で様々な説明をされても、納得いくように理解出来るわけがありません。説明されても「もう言う通りにするしかない」=「分かりました」と言うしかないのです。そんな当たり前の事に、経験年数がいけばいくほど気付かなくなってきます。

また、本書を読み深めて、後半になると、もっと深いところまで考えは及びます。

「患者の行動変容」と言うとき、どうしても自分は「正しい」ところに居る正義の存在になってしまいがちです。

Ⅶ章:「教育」より

「患者さんに良くなって欲しい!」という気持ちに嘘はないと思うのです。でも、そう思っている時、どこか自然と患者さんの事を弱者や敗者(これは極論の表現ですが、あえてこのように表現する事で意識する必要があります)として扱っている事があります。そのような上下関係にある限り、患者さんは医療者に対して思っている事を正直に伝えれないでしょうし、辛い・悔しい・嬉しい気持ちを本当に医療者と共有することが出来ないでしょう。

このように、医療者が忘れがちな視点について、かなり熱くしっかりと書かれています。周囲のため口セラピストに違和感がある…何か信頼関係の作り方に問題があるような気がする…コミュニケーション能力をもっと伸ばしたい…そう思ったら是非とも本書を手に取ってみると良いでしょう。

著者:日下隼人とは

2013年まで武蔵野赤十字病院副院長、教育研修推進室長、小児科部長を務めていたお医者さんです。同時に日本医学教育学会特別会員でもあるそうです。著書には他にも下記のようなものがあります。

この記事を書いているまさに今、「医療者の心を贈るコミュニケーション 患者さんと一緒に歩きたい」がamazon様より到着いたしました。また読了次第、そちらのレビューも書いてみますね!

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