アイコンタクトを徹底するだけで聴くスキルは大きく高まる

スポンサーリンク

コミュニケーションにおいて「聴く」ことは非常に重要とされています。そして、上手に聴くためには様々な(細かな)スキルを駆使する必要があります。

この記事では聴くスキルの基本としてよく挙げられる、アイコンタクトについて考えてみたい。

当たり前の知識としてアイコンタクトは大切!と分かっている人は多いが、実は臨床現場では粗雑に扱われているものなのです。是非、振り返りとして読んでみてください。

アイコンタクトとは

Graham-H / Pixabay

一般的にイメージするように、アイコンタクトとは「目と目を合わせる事」「視線を合わせる事」と認識してください。

対人コミュニケーションにおいて、相手に情報を与えるものは言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの2つがあります。言語的コミュニケーションとは、その名の通り言葉内容を指します。一方、非言語的コミュニケーションとは、身振り手振り・視線・表情・服装・部屋の環境…といった言葉以外の全てを指すものです。

非言語的コミュニケーションの中でも、アイコンタクトは非常に重要な要素とされています。特に私たち療法士は、マスクを着用し、ユニフォームは統一されていることが多いものですから、見た目からの情報は目がかなりを占めることになります。普通の対人コミュニケーション場面以上に、アイコンタクトの重要性が増しているのです。

アイコンタクトの効果

atuweb / Pixabay

この猫を見て欲しい、あなたにはどう見えるだろうか。

  • すごく怒っている
  • 喜んでいる
  • 警戒している
  • 楽しんでいる
  • お腹がすいている
  • 幸せに満ちている

猫と話したことはないし、画像だけでは本当のところは何も分からない。しかし、そうにも関わらず、あなたはこの猫から怒り・警戒・不信といったネガティブな感情を受け取ってしまっただろう。

たった1枚の猫の写真だけでも、目からの情報は多大なものである。そのことを考えると、毎日間近で接する療法士の目は、療法士の印象を決める大きな要素であることは容易に想像できる。

よく「目は口ほどに物を言う」という言葉を聞くが、まさにそれ。

目に着目して周りの療法士の顔を観察してみてほしい、あなたが想像している以上に目からの多くの情報を得るはずだ。

  • 目を下に向けていると、疲れている・憂鬱・自信なさげに見える
  • 真っすぐに相手を見ていると、自信満々・誠実で正直に見える
  • あちらこちらに目線を動かすと、ドキドキ・落ち着きのない・考え事をしているように見える
  • 目を全然合わせてくれないと、信頼してくれていないように見える

このような感覚になるはずだ。

アイコンタクトの有無

Pexels / Pixabay

私のコミュニケーションセミナーでは、アイコンタクトの有無による影響を体感してもうワークを入れることが多い。

  • アイコンタクトをしない
  • アイコンタクトをする

この2通りを会話を聞く側に演じてもらい、話す側は話やすさがどう影響を受けるかを感じてもらいます。

結果は想像の通り、アイコンタクトを全く使わないとすごく話づらくなります。話しづらいどころか、話すのが嫌になってしまって、相手のことが嫌いになってしまうこともあります。

臨床の現場においてアイコンタクトを全くしない、なんてことはないだろう。と考える人もいるようですが、実はアイコンタクトを全然していない場面というのは少なくありません。

  • 介助する際に体や環境ばかりに注意して、表情を見ない
  • ストレッチや筋トレの時に、当該部位ばかりを見てしまう
  • 運動指導の際に目を見ながら指導を行わない

よくよく療法士を観察してみると、こんな場面が多く存在します。ちょっとアイコンタクトを入れるだけで「よし、頑張ってみよう!」「あぁ、一生懸命やってくれてるんだな」「私の事を考えてくれてるんだな」と患者さんは感じてくれるものですから、非常にもったいない。

あなたが風邪をひいたり、ケガをしたときにカルテやパソコンしか見ないドクターの診察を受けたら「なんか感じ悪かったな~」と思ってしまうはずです。

リハビリの現場においても「なんか感じ悪いよね~」と思われている人も少なくありませんし、逆に考えるとアイコンタクトをちょっと導入するだけで「なんか感じ良いよね~」と思ってもらえる場合もあるのです。

アイコンタクトの注意点

geralt / Pixabay

このように書くと「じゃあ、とりあえず目を見まくれば良いのか!」という発想になってしまいそうですが、それではいけません。ずっと見られていると、監視されているように感じたり、睨まれているように感じたり…と余計な効果を発生させてしまいます。

  • 患者さんが一生懸命話している時には、じっと見つめながら聴く
  • こちらが話して、確認を促したい時には数秒見つめる

このように望ましいアイコンタクトは場面によって異なりますので、適度なアイコンタクトを行っていく必要があります。

また、人によっては見られるのが苦手な方がいたり、目を合わせる事をコミュニケーションの中でも重要と感じている方もいます。場面だけでなく、相手にも合わせてアイコンタクトの量を調整しなければなりません。

とはいえ、アイコンタクトが苦手なのが日本人。見つめられるのも恥ずかしいけども、それ以上に相手を一定時間以上見つめるのはもっと苦手です。いつもよりもちょっと長めに相手の目を見る、ように心がけることが慣れないうちは必要でしょう。

目を見なくても実は良い

アイコンタクトは「目と目」と定義しましたが、実は目をちゃんと見なくてもアイコンタクトしているような感覚になるとされています。

  • 眉毛
  • 眉間
  • 鼻の上の方
  • まぶた
  • 口元

実は上記のような目の周囲を見ることでも、アイコンタクトとして成立するとされているのです。やっぱり目を見て話すのは恥ずかしいし、慣れなくて難しい。という場合には、まず目の周囲を見てトレーニングすることをお勧めします。

目の周囲を見ていると、自然と目を見て話すことに慣れてきます。目を見ていないのに、目を見ている感覚になってくるからです。私もアイコンタクトは苦手でしたが、一年くらい心がけていると自然に出来るようになってきました。お酒を飲んだりすると恥ずかしさを理性でカバー出来ないので、まだまだ修行が必要ですが…。

アイコンタクトを徹底してみる

jarmoluk / Pixabay

冒頭でも述べたように、コミュニケーション技術というのは山ほどあるものですから、伸ばしたいと思った時に何から取り組んでよいのか分からなくなります。コミュニケーションに関する本を色々と読んでみると「あれもこれもやらないといけないじゃん!」となってしまいます。

そこで私はアイコンタクトから徹底するのをお勧めします。言葉や身振り手振りのように気を付けるところが少ないですし、目だけで済むのですからカロリー控えめです。0キロカロリーでコミュニケーション技術を高めることが出来ます。

まずはそれだけで、あなたが日々行うコミュニケーションがどう変化するかを自己観察してみてください。ちゃんとアイコンタクトをマスター出来れば、あなたのコミュニケーション技術は大きく変わるはずです。

スポンサーリンク

療法士の自己実現
そして他者実現を叶えよう

療法士の自己実現・他者実現を叶えるために、コミュニケーションを鍛えよう!というオンラインサロン…その名も「コミュセラ」を運営中。詳細は下記へ。

そして、このオンラインサロンのイベント「コミュセリアル:コミュニケーションを止めるな!」が11/24に名古屋にて開催されます。募集人数少ないのに低価格ですので、お早めに!