理学療法士がアイコンタクトを徹底するって、こんな感じ!

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コミュニケーションスキルとしてアイコンタクトは最も基本的なものです。

「はいはいはーい!目を見て話せば良いのでしょ?分かってますよ!」と言いたくなりますが、本気でアイコンタクトを考えていくと、まだまだ突き詰めれるのです…実は!

この記事ではアイコンタクトを徹底する実例を紹介していきます!

アイコンタクトって?

実はこのサイトでアイコンタクトについて書くのは2回目なのです。

アイコンタクトを徹底するだけで聴くスキルは大きく高まる

2017.06.16

まずは少し復習していきましょう。

アイコンタクトの定義

アイコンタクトは次のように考えてください。

  • 目を合わせる事
  • 視線を合わせる事

おそらく思い浮かべてもらったもので正解です!

あなたが「今、目が合ってる!」と感じている時には、アイコンタクトが生じています。あなたが「今、見られてる!」と感じている時には、アイコンタクトが送られてきています。まさにそれなのです!

理学療法士は、患者さんと話をしながら仕事を進めるものです。なので、アイコンタクトを全く行わない…なんてことはよほどの事情がない限りはあり得ません!アイコンタクトに気を付けてないよ!と思っていても、実は知らずのうちに必ず行っているものです。

アイコンタクトの効果

Free-Photos / Pixabay

アイコンタクトをしっかりと行っていると下記のような効果があります。

  • 話をちゃんと聞いてもらってると感じる
  • 興味を持ってもらってると感じる
  • 信頼出来る人だと感じる
  • もっと話したいと感じる

当たり前のようにアイコンタクトを使って生活しているから気付かないものですが、本当にすごい効果なんです。目が合ってるだけなのにね。

これを実感するためには、周囲の人に全くアイコンタクトされずに一日過ごしてみてください

  • 誰も私のことを気にも留めてくれない…
  • みんなが私を嫌っている…
  • 私の話を聴いてくれない…
  • 誰も信じられない…

といった非常に辛い結果になってしまいます。大人でも泣いちゃいますよ、本当に。

とにかくアイコンタクトって、良いことばかりなので、どんどん使っていくべきでしょう

「そんなに見つめるな!気持ち悪いわ!」と、過剰なアイコンタクトで嫌がられる場合というのはありません。もし言われてしまったら、よっぽど目つきが悪いのか、敵意を持った視線をしてしまっているはずです。ははは。

レジの店員さんで感じてみよう

dutchpirates / Pixabay

アイコンタクトの効果を一番感じれるのはレジの店員さんだと思うのですよ。

  1. 愛想が悪くてアイコンタクトもしない
  2. 愛想は良さげだがアイコンタクトはしない
  3. 愛想は悪いがアイコンタクトはする
  4. 愛想もアイコンタクトもばっちりだ

この四つがあるとき、もちろん「4:愛想もアイコンタクトもばっちり」が一番良い印象を与えますよね。「この店員さんは感じ良い~!」となるわけです。

で、ですね、次に良い印象を与えるのは、実は「3:愛想悪いがアイコンタクトばっちり」なんです。その理由は「この人実はいい人なんだけど、不器用なんだな~」と思ってしまうからです。目は口程に物を言う…と言いますが、目からの情報は他の情報を凌駕するので、良い印象が勝っちゃうのです

一方、「2:愛想は良いがアイコンタクトはダメ」な人の場合には、逆の現象が生じます。「この人、表面的には良さそうだけど、根は嫌な感じだと思う!」なんて思ってしまうのです。言葉だけが丁寧でも、情報源として大きい目を放置するとそんな印象になってしまうのです。

あなたの近くのレジ店員さんはどれでしょうか?

アイコンタクトの徹底

さて、話す時にアイコンタクトを使うことは普通のことです。

徹底するとはどのような状況でしょうか?

実例を挙げていきます。

わざわざ視界に入り込む

gaborfejes / Pixabay

私たちは誰かに声をかけるときに、アイコンタクトをしていなくても声をかけることが多いものです。

  • 後ろから「〇〇さーん!」
  • 作業中の人に「〇〇さーん!」
  • 横から「〇〇さーん!」
  • 向かい合ってても目が合わずに「〇〇さーん!」

と言うような具合です。

これをですね、わざわざ視界に入ってアイコンタクトが確認出来てから声かけするようにしましょう。いやいや、後ろや横から無理矢理に目を合わせにいくとあまりに不審だ…そんな場面では、声をかけてこちらを向いてもらったらすぐにアイコンタクトをとるようにしましょう

コミュニケーションスキルについて考えるようになると、話しているときにどのコミュニケーションスキルを使うかを考えるようになります。「今はアイコンタクト、今は共感的な表情、今はうなずき…」といった具合です。アイコンタクトはかなーり重要で効果的なスキルですので、考えていくと序盤から使用していくのが良いと気付きます。

アイコンタクトを重視したら、わざわざ視界に入り込んでみるのです!

患者さんに話しかけるときにわざわざ回り込む

RyanMcGuire / Pixabay

上記をさらに徹底させたものが、わざわざ回り込むという手法です。

これは認知症ケアの1つの手法であるユマニチュードと呼ばれるもので紹介されていたものです。患者さんを見つけたらわざわざ患者さんの前方5m先くらいに回り込んで、そこから患者さん目がけて歩いていくのです。そして、患者さんの前から歩いてくる、しかもしっかりアイコンタクトをしながら。これが非常に効果的だとしています。

認知症ケアにおすすめ!「ユマニチュード入門」のレビュー!

2017.01.11

ここまで徹底するとすごいですよね。

ただ、認知症以外の人にわざわざ行う必要はないと思うのです。それは「なんであの人行って戻って、こっちに来るんだろう…」と疑問を抱かせるためです。良い印象を与えるよりも謎の人物…という印象を与えてしまうので、気を付けましょう。

ユマニチュードって最近日本で普及してきた認知症ケアの技術です。この本ではすごーーーく分かりやすく、その技法を一部紹介しています。大好きな一冊で、読んだ次の日から実践しまくってます。認知症患者さんと関わる時には一度は必ず読んでおきましょう!

寝返りや起き上がりの介助・訓練でもアイコンタクトする

Alexas_Fotos / Pixabay

アイコンタクトを意識するようになってから、ベッドサイドにおける介入でも重要であることを感じてきました。

ベッド上で寝ている人に関わるとき、アイコンタクトしない人ってめちゃ多いんです!これ、本当に!

寝ている患者さんって何をするにも絶対に一度は上向きになるものです。だから、一度は絶対にアイコンタクトが行われるはずなのです…なのに、アイコンタクトがない。

  • 早く起きて欲しい
  • 介助する部位ばかり見ている
  • アイコンタクトする位置まで体を動かすのが面倒

このような理由があると思われます。

いや~ベッドで寝ている時に体を動かされるのって、相当なストレスだと思うんですよ、起きたくないのに起きたり、動きたくないのに寝返りしたり、ね。そんな中でちょっとアイコンタクトを入れるだけで、印象って大きく変わります。「この人は丁寧にやってくれるな~」と思ってもらえるんです。

くいっと!こちらの身体を動かすだけです、絶対にやりましょう!

患者さんが端座位や車椅子座位の時にも

aitoff / Pixabay

座っている患者さんへ話しかける時、療法士って立ったまま話しかける人が多いんですよね。でもね、療法士は親しみを持って話しかけていても、文字通りの上から目線なので、実はかなりの圧迫感・威圧感があるんです。

そこで、目線が上からにならないよう「座るorしゃがんで」話しかけましょう。

これね、私のコミュニケーションセミナーで実技を行ったことがあるのですが、毎回受講生が言ってくれます。

  • 立って話しかけられると圧迫感がすごい!
  • 座って話すだけで優しく感じる!
  • これだけ違いがあると思わなかった!
  • 日々の臨床でも目線に気を付けます!

患者さんと話す時は目線を合わせて!なんてことは学生時代に絶対に聞いている事なのに、言葉で聴くだけだから心に残っていません。実技を通して体験してみると、その影響力が分かるものなのです。

血圧測定やメモなどの作業の合間にも

bella67 / Pixabay

こうなると、あらゆる場面でアイコンタクトを差し込めそうなのを感じてきませんか?

  • 血圧測定している合間に
  • 脈拍を測る時にも
  • 靴を履くのを手伝ってる時にも
  • 重錘を足に巻いた時にも
  • ホットパックを巻いた時にも
  • ホットパックや重錘を片付ける時にも
  • 杖の長さを調整している時にも

ついつい作業に没頭してしまう場面においても、ちょっとアイコンタクトを送ることで「おっ!」と効果的に作用することがあります。

あらゆる場面でアイコンタクトロスが生じているのです!

あなたの臨床を俯瞰的に眺めてみて、アイコンタクトロスしている瞬間がないか考えてみてください。きっとある!

アイコンタクト能力を高めるために

tacofleur / Pixabay

さてさて、いろんな場面でアイコンタクトが利用できることに気付いてもらえたと思います。

その気付きをさらに加速させるために、もう一つアイデアを加えてみましょう。それは…

  • 周りの人のアイコンタクトロスを探してみる

ということです。

周りを見回してみると「あっ!今の瞬間、アイコンタクト入れたら効果的だぞ!」と思う瞬間がけっこう出てくるのです。私自身も周りのスタッフの様子を観察することで、ベッドにいる患者さんへのアイコンタクト・ホットパックの片付ける時のアイコンタクト…などと、気付きをたくさん得ることが出来ました。

自分自身のことは見ようと思っても上手に見ることは出来ません。しかし、他人の事を見る時には「自分の事を棚に上げて客観的に」見ることが出来ます。他人のふり見て自分をなおせ…というやつです。

私はこれが効果的なアイコンタクト能力を高める方法だと思っています。

おわりに

こうやって考えてみると、アイコンタクトも奥が深いものです。

私は色んなことをデータに残したいなぁ…と思うタイプの療法士ですので、こんなことも研究してみたいと思っています。

  • 座位患者に対して声かけする際の療法士の目線が及ぼす影響
  • 寝たきり患者さんに対するアイコンタクト時間の測定
  • 血圧測定時のアイコンタクト頻度の測定

とか。めちゃおもしろいと思ってるんです。

時間が無くてなかなか取り組めないですが、いずれやってみます!

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