FIM「トイレ動作」の評価方法について

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この記事ではFIMにおけるトイレ動作の評価方法について紹介します。トイレ動作はPT・OTがかなり深く関わる部分ですので、採点方法を知らない…というのは何としても避けなければなりません。FIMを正しく採点出来て、トイレ動作を正しく評価できるセラピストになるためにも、必ず復習しておきましょう!

定義

FIMにおけるトイレ動作の定義とは【トイレ動作は会陰部の清潔、トイレや差し込み便器使用の前後に衣服を整える事を評価する】となっています。つまり採点対象は下記の3点と考えましょう。

  • 衣服を下す
  • お尻を拭く
  • 衣服を上げる

トイレへの移乗、失禁の有無、トイレまでへの移動、トイレ内でナースコールを押せるか…といった項目は、トイレ動作の採点対象には入っていないので気をつけましょう。トイレ動作で7点をとっているからと言って、実際に行為としてのトイレが自立しているかは別に評価しておく必要がありますね。

採点方法

7点

自分で下衣の上げ下ろしを行い、会陰部を清潔に出来ている

これはそのままですね。あくまでもFIMにおけるトイレ動作なので、ナースコールを押せない・流せない・手を洗えないなどの関連項目を評価してしまわないように注意してください。

6点

補助具を使用している、通常よりも時間がかかる

トイレ動作においては補助具の使用有無は非常に重要です。手すりを使用しているのかどうかは必ずチェックしましょう。

セラピストとしては、FIMの採点のための手すり使用有無だけでなく、どのように使用しているのか、自宅ではどのような設置すれば良いか、効果的な使用のために動作指導をどう行うか…などを検討していきましょう。

また下記のような場合にも6点に該当します

  • 一人で行えているが尿器を使用している
  • 装具や義足を履いた状態でないと自力で行えない

5点

準備・見守りが必要

準備とは下記のようなものが挙げられます。他の項目と違って準備物が少ないので、比較的評価しやすいですね。

  • トイレットペーパーを準備する
  • 生理用品を準備する

4~1点

一連の動作の何割を行っているかで決定:参考はこちら

  • 75%以上=4点
  • 50%以上=3点
  • 25%以上=2点
  • 25%以下=0点

トイレ動作においては下記3点に分割出来るため、それぞれの貢献度を33%として計算しましょう。

  • 衣服を下す
  • お尻を拭く
  • 衣服を上げる

つまり、下記のような実行度であれば…

  • 〇:衣服を下す
  • 〇:お尻を拭く
  • ✕:衣服を上げる

66%が実行出来ているので、3点となります。一つが出来ないだけなのですが、33%の減点となるので、点数は低くなりますね。

もちろん、完璧に出来ないという場合ばかりではないので、注意が必要です。「チャックだけ上げてもらう」「お尻を拭く時だけ支えてもらう」のように部分的な介助であれば、最小介助とみなして4点になります。

注意点

ウォシュレットはどう扱うか

FIMの考え方の原則からすると減点項目になりそうですが、ウォシュレットとはもはや日常で誰でも使うような機器であると考えられています。そのため使用していても減点対象にはなりません。

完全にオムツの場合にはどう考えるか

オムツでも自分で交換出来ていたらいいんじゃないの?7点?と考えてしまいますが、そもそもトイレ動作を行っていませんので、非実施扱いになります。つまり1点と評価してください。

日中と夜間で異なる場合には

入院患者さんを担当していると「日中自立・夜間見守り」なんてケースが少なくありません。FIMでは基本的にはしているADLで、低い方の点数を採用します。なので、このような場合には、7点ではなく5点、と点数の低い方を採用しましょう。

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