療法士が働きながら学会発表すべき3つの理由

ArtsyBee / Pixabay

若手療法士は3年を目途に、症例発表などの学会発表が課題となっている場合もあります。やらされている感のある時には「何故こんなにもしんどいのに頑張らないといけないの…」「こんなしんどいなら、もう療法士辞めてしまいたい」なんて気持ちにもなってしまうものです。でも、学会発表って実は療法士としてすごーくメリットのある活動なのです。この記事では学会発表すべき3つの理由について紹介します。

 

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理由1:臨床での疑問を深く掘れる

学会発表では、症例でも研究でも、臨床に関連のあるものを扱います。

普段の臨床では時間的制約や量的制約も多いため、一つ一つの疑問に細かく深く検討する時間を割けないのが現実的です。また、仕事に慣れてくると何となく流れ作業になってしまったり、新たな知識を導入せずにやってしまったりするものです。そのため、疑問が生じても、なかなか深く勉強しきれないものです。

これが学会発表となれば、職場の名前を背負って、多くの外部の療法士に見られるわけですから、きちっと考え込んで「なるほど~」と思わせるものを作りださなければなりません。そのためには今までなかった知識を入れ、頭をぐるぐる回転させて論理的にならなければなりません。こればかりは、臨床を扱うのに、臨床では体験できない深さです。

疑問を深く掘る経験は、すればするほど臨床に活きてきます。学会に向けて準備したことは、あなたの臨床能力を必ず引き上げてくれるものです。

理由2:外部と新たな繋がりを作れる

学会発表をすれば、自分以外にも発表する人がたくさんいます。

あなたが苦労して作った抄録や発表資料に対して興味を持ってくれる人もいますし、その大変さを経験しているからこそ、他人の発表に興味を持てることがあります。その場での刺激的なやりとりを行うことで新たな知識や発想を得ることが出来ますし、お互いが合致すれば、新たな研究をしてみよう!という運びになるかもしれません。また勉強会や研究会を紹介してもらえれば、新たに学べる場が提供されたということです。あなたの1つの努力から広がりを持たせることでしょう。

理由3:あなたの実績になる

逆に考えてみましょう。

臨床経験が10年で、学会などの実績が無い…のはどう感じますか?何だか頼りないような気がしますよね。そうなのです、学会発表とは「その人が頑張ってきた実績」として扱われます。「回復期病棟で10年勤めました」「急性期病棟で脳卒中患者を診ていました」なんてのは実はなんの実績にもなりません。○○認定療法士・○○免許取得・○○一級…と同様に、学会発表もあなたの実績になのです。

これはあなたが転職する時に示せる、数少ない武器になります。「脳卒中が得意です!」よりも「脳卒中認定療法士です!」や「脳卒中の歩行について論文を出してます!」「脳卒中の学会で毎年発表してます!」の方が説得力がありますよね。

今後の療法士業界は、今以上にキャリアがあるのが当たり前と言われています。病院勤務する療法士でも大学院に出ているのが当たり前…なんて時代もそう遠くはありません。あなたの実績として、是非とも築いていきましょう。

おわりに

とは言え、学会発表って怖い…なんか批判ばっかりされるんでしょう?そんな声が少なくありません。しかしながら学会と言っても本当に多種多様です。ビシビシと叩きあうようなディスカッションが繰り広げられるようなものもあれば、のんびりとした優しい学会もあるものです。まずは発表者としてではなく、聴講者として学会に出かけてみて、様子を伺ってみるところから始めるのも良いかもしれません。

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