経腸栄養開始時に活躍、大塚製薬『GFO』の紹介!

スポンサーリンク

大塚製薬株式会社から販売されている製品『GFO』。

これは腸に優しい成分が含まれた粉末清涼飲料です。

 

胃や腸の粘膜にエネルギー補給し、消化管粘膜の萎縮・免疫機能の減退を予防します。

 

その作用として…

  1. 経管栄養から経腸栄養をスムーズに開始させる
  2. 下痢や便秘を解消する

が期待されています。

 

この記事では、GFOの基礎的知識・経腸栄養開始時に使用する理由などを紹介します。

大塚製薬GFOとは

腸に優しい爽やかレモン味の粉末清涼飲料!

GFOとは、大塚製薬株式会社が販売する、腸に優しい爽やかレモン味の粉末清涼飲料です。

 

ネーミングは含有されている成分…

  • G:グルタミン
  • F:ファイバー
  • O:オリゴ糖

の頭文字をとったものです。

 

飲み方は…

  • 1包(15g)を粉末を水orお湯100~150mlに溶かして飲む
  • 目安は一日3包を1~2週飲む

となっています。

 

価格は…

  • 1包120円
  • 21包入り中箱2520円

で、アマゾンや薬局などで購入することが出来ます。

 

購入はこちらから↓

GFOの概要

まずはざっくり理解しておこう!

GFOとは腸に優しい3つの成分が含まれています。

  • G(グルタミン)生体内で最も多いアミノ酸の一種
  • F(ファイバー)水溶性の食物繊維で、腸内細菌によって単鎖脂肪酸に分解され利用される
  • O(オリゴ糖)善玉菌であるビフィズス菌の食糧になる

 

これら三つが組み合わさることによって胃~直腸までの全ての粘膜にエネルギー補給します。

 

その結果…

  1. 消化管粘膜の萎縮・免疫能の減退を予防
  2. 粘膜細胞が分泌するホルモンやペプチドの産生を促進

が期待されています。

 

ラットの研究では一週間の絶食状態によって、空腸の絨毛が委縮し絨毛間隙は粘液で満たされなくなってしまうという報告があります。

この状態では腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して体内に移行してしまうために(=バクテリアルトランスロケーション)、下痢などの症状を呈してしまいます。

 

患者さんにおいても絶食後の経腸栄養で下痢を呈する方が少なくありません。

そんな患者さんに対して、GFOは「経管栄養からスムーズに経腸栄養に移行する」ために用いられます。

GFOの成分

G:グルタミン

グルタミン=腸管上皮の代謝エネルギー源。

腸管の状態を維持するために必要なものです。

通常状態だけでなくストレス下においてはたくさんのグルタミンが必要になります。

 

絶食状態を強いられる患者さんは、異化が亢進するようなストレス下にさらされていることが多いもの。

ストレス下では腸管でのグルタミン必要量が増加し、70kgの人では1日10~14gが必要となります。

 

GFOを使用する事で「食事:5~10g+GFO:9g=14~19g」のグルタミンを確保することが可能です!(GFOは1日3包、1包3g配合)

 

GFOにより、グルタミン量をストレス下でも十分量にする!という考え方ですね。

ちなみに、グルタミンの経口投与後の血中濃度は30~45分でピークを示し、1.5~6時間かけて元のレベルに戻ります。

そのため1日3包摂取するような場合には時間を空けての摂取が望ましいでしょう。

GFOは普通の整腸剤と同じ扱いなので、食前後いつでも構わないですし、食べ合わせの問題もありません。食後3回などが忘れずに済みそうですね。

F:ファイバー

ファイバー=食物繊維。

GFOには水溶性の食物繊維が含まれており、これは短鎖脂肪酸に分解されて利用されます。

その結果、いわゆる善玉菌であるビフィズス菌・乳酸菌を増加させ、悪玉菌であるバクテロイデス菌の減少を促します

 

ビフィズス菌が増えると…

  • 腸内で腐敗菌などの有害菌の繁殖を抑えて下痢を予防
  • 腸内有害菌が発生させる有害物質を減らすことで肝臓障害を軽減
  • 免疫能力を向上させ、病原菌やガンへの抵抗力を向上
  • 乳酸と酢酸を制してして腸の活動を活発化させ、消化吸収を促進、便秘防止
  • ビタミンB群・ビタミンKを合成し、貧血予防・肌荒れ防止・出血性疾患予防

 

乳酸菌が増えると…

  • 有害菌の繁殖を抑えて、有用菌を増殖
  • 免疫機能を刺激し、ガンへの抵抗力を高める
  • 腸の活動を活発化させ、消化吸収排便を促進

 

つまり…とにかく腸の環境を整える作用がたくさんあります!

O:オリゴ糖

単糖が2~20個結合したものです。

腸内の有用菌であるビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌を元気にさせます。

その結果、腸を整え、ビタミンの合成を促進し、免疫機能を向上させます。

 

オリゴ糖によって次のような作用があります。

  • 便の硬さが軟らかくなる
  • 便の量が増加する
  • 便の色が薄くなる
  • 排便時の爽快感が増す
  • 下痢回数が減少する

 

ちなみに、過剰摂取によっておなかが緩くなることがあるので注意が必要です。

GFOの投与方法:意義と基準

GFOには投与意義と投与基準が定められています。

必ず押さえておきましょう!

投与意義

  1. 免疫増強、筋たんぱく崩壊抑制・合成促進
  2. 腸管刺激、整腸作用

 

投与基準

  1. 1週間以上の絶食
  2. 高度外傷
  3. 急性膵炎
  4. 敗血症
  5. 熱傷
  6. MRSA感染症・腸炎
  7. 偽膜性腸炎

GFO療法:スムーズに経腸栄養への移行

GFOはそれぞれの成分を背景に、病院では絶食中や、絶食から経腸栄養への移行時に利用されます。

 

腸の状態を整える作用は、絶食中に効果的です。

絶食期間とは通常では腸粘膜が萎縮してしまい、消化吸収の能力が低下してしまいます。

 

そこで、絶食中の患者さんにGFO療法を行うことが推奨されています。

  1. 絶食中に少量でもGFO療法を行う→腸の状態を維持する
  2. 経腸栄養開始時にGFO療法を行う→下痢などのトラブルを避けれる

 

ちなみに経腸栄養開始時は「GFO療法を3~7日→経腸栄養を開始」というスケジュールが多いようです。

GFOと下痢

また、ここまでを読むと「腸を整えたら、下痢や便秘にも効果あるんじゃない?」と思いませんか?

実際、大塚製薬の方に聞くと「下痢や便秘の方にも使っていただいて良いと思います!」とのことでした。

実際に私の勤務する病院でも下痢や便秘を呈する方にGFOを使用していますが、良い成績が得られています。

(今後何らかの学会で発表予定です)

 

その他にも、次のようなデータも得られています。

  • MRSA発生率が減少
  • バンコマイシン散使用量の減少(耐性菌対策として役立つ)
  • DAO活性の向上(DAO=腸管粘膜細胞機能指標)
  • 末梢血中リンパ球数の増加
  • ICU管理期間の短縮
  • 入院期間の短縮

GFOすごいね!

GFO療法の注意点

経腸栄養剤に混ぜてはいけません!

GFOは経腸栄養と混ぜることで、チューブ内で固まってしまいます。

経鼻チューブの患者さんが下痢になったときに、「そうだ!」と思って使わないようにしましょう。

GFOを実際に飲んでみた!味や飲みやすさは?

おいしい…?

パンフレットには「さわやかレモン風味」と書いてあります。

おいしいジュースのような感じを想像して飲んでみました。

 

…が「あくまでも、風味だな」( ゚Д゚)

 

ジュース替わりになるほどおいしくはなかったです。

そう…子どもの頃に飲んだシロップの飲み薬…を思い出しました。

 

整腸剤として、一般流通している商品です。

一度試してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。