症例検討するときに気をつけたい疑似相関を知っておこう!

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症例検討会してますか?

理学・作業療法士にとって、患者さんにより良い治療を進めていくためには、正しく評価・効果判定・考察することは当然の使命ですよね。でもね、正しいように感じていても実は間違っている!なんて考察があるのです。そこで考えておきたいのが「疑似相関」なんです。

この記事ではより良い症例検討を行うために知っておきたい、疑似相関のお話を紹介します。

疑似相関とは

「相関」って「AとBが関係している」ことを表現する言葉ですよね。

  • A:プールの利用者が増えた
  • B:プールで売ってる、かき氷の売り上げが増えた

こうなるとAとBって相関しているように思いますよね。

では、次のような場合にはどうでしょうか?

  • C:プールの利用者が増えた
  • D:スーパーで売ってるアイスの売り上げが上がった

なんか怪しくないですか?

そうですCとDの間には実は「世間が夏場で暑い!」ことが重要な要素として抜けているのです。

このように、他の要素が抜けているために一見相関しているように見えている事を疑似相関と言います。

症例検討における疑似相関とは

実はこれ、セラピストの症例検討ではたびたび発生しているユユシキ問題なのです。

  • (A)筋力が改善したから→(B)歩けるようになりました

と報告する時に(A)の筋力以外の要素が影響していないかチェックする必要があります。

機能面だけで考えても…

  • 可動域は?
  • 感覚は?
  • 筋緊張は?
  • 高次脳機能障害は?

と挙げだしたらキリがありません。でも、そのキリがないものを全て影響がない!と言いきれた時に、初めて「筋力が改善したからだ!」と言う事が出来るのです。(正しい相関関係だ!です)

つまり、理学療法評価において次のような状態であれば、筋力の要素と言えることが出来るでしょう。

  • (初期)筋力MMT1→(最終)筋力MMT5
  • (初期)可動域制限あり→(最終)可動域制限変わらず
  • (初期)感覚低下あり→(最終)感覚低下変わらず
  • (初期)筋緊張低下→(最終)筋緊張変わらず

もちろんこれが機能面以外の要素にかかるときもあります。

  • 環境の変化は?
  • 自助具の影響は?
  • 心理面の影響は?

などなど、こちらの影響も無い時に、初めて筋力だけの要素と言う事が出来ます。

もし1つでも改善していたり影響している部分があれば、筋力と歩行は疑似相関である可能性があります。

治療アプローチでも疑似相関が隠れている

「筋力トレーニングが効果的だった一症例」と述べた時、

  • 筋力トレーニングによって筋力が上がったの?
  • 薬剤の影響は?
  • 栄養状態の影響は?
  • 自然回復じゃないの?

と、筋力の改善した因子についても考えて、疑似相関を疑う必要があります。

特に症例検討では一定期間の経過があって「初期評価」「最終評価」と報告するものが主流です。

例えば60日の経過を発表する時には、一つの要素が影響を与えているなんてことはまーありません。他の影響が必ずどこかに出ています。

つまりどうすればいいのか?

疑似相関のことを考えると、単一の事象が何かに影響を及ぼしていることが考えにくくなってきます。

症例発表で言われている事が「本当にその影響?」と疑いながら関わっていくことが良いでしょう。

だって、効果的じゃない事を効果的だった!って言ってる可能性があるわけですから。

まずは疑似相関を相関として扱わないことが症例検討では必要ですね。

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