患者さんは本当のコトを話してはくれない、だから療法士には気付く力が必要なんだ。

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あなたが担当している患者さんで「あなたが知らない話」を、思いもよらぬところから耳にすることってありませんか?

  • 信頼関係は出来ていたはず…
  • 何故、代理診療の療法士に…
  • 今まで聞いていたのとは違う…
  • 知らないところで我慢してたんだ…

患者さんって案外大切なコトを療法士に話してくれないものです。

だからこそ療法士には気付く力が必要なんです。

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大事なコトは人を選んで話す

患者さんの話の前に、一般的な話。

大事なコトを誰にでも話す人はいません。

  • 深刻な金銭事情
  • 重篤な健康問題
  • 家庭の複雑さ

人に言いにくいことは、人を選んで話します。

ぼくだったら上記のコト、こんな人たちには話します。

  • 親身になって聞いてくれる
  • 解決策を導いてくれる
  • バカにしない
  • 人に言いふらさない

他にも条件はありますけど、一例としてはこんな感じ。きっと人それぞれだけど、何かしら選んでから誰かに話しますよね。みんなそうですよね。

ぼくたちはみんな、大事なコトは人を選んで話します。

患者さんも大事なコトはなかなか話さない

患者さんも大事なコトは、人を選んで話します。

そこで、患者さんが療法士を「話せる人」と思っているかがポイントです。

大事なコトも話せる

  • 気さくに話せる!
  • 信頼出来る!
  • 親身になってくれる!
  • 話すと落ち着く!

大事なコトは話せない

  • 話すの怖い…
  • 話しても無駄…
  • 信頼出来ない…
  • 話すと余計不安になる…

色んな要素がありますが、こんな要因で話せたり話せなかったりするものです。

患者さんにとっての大事なコトは、私たちにとっては案外「え、それ?」なコト

じゃあ、患者さんにとっての「大事なコト」って何?というと、案外ぼくたちにとっては「大事なの!?」なコトだったりします。

よくある話~その1~

:痛いコトを担当の理学療法士には伝えていますか?

患者さん:いや~頑張ってやってくれてるから、痛いって言えないですよ。痛いか聞かれても「良くなってます、痛くないです」って答えています。

:ぼくたちには痛いコトは正確に知っておきたいので、ちゃんと言ってくださいね。

患者さん:いやいや、そんなコト言えるわけないですよ。

よくある話~その2~

:身体が良くなっている実感はありますか?

患者さん:正直、全然良くなってるって思えない。でも、良くなってないなんて言えない。だから「黙って、うんうん」みたいな感じでやり過ごすの。

:それってやっぱり言えないですか?

患者さん:そうね。

どちらの場合も、医療者にとっては「え、それ言えないコト!?」ですよね。

  1. 痛いという事実
  2. 良くなってないという感覚

どちらもぼくたちは把握しておきたいし、患者さんから聞かないと分からないし、ちゃんと伝えて欲しい。そんなコト言うのは当然じゃん!です。(一方で、むしろ訴えが多すぎて困る患者さんにも遭遇しますよね)

患者さんと療法士の「そんな大切なコトは言えない!」ってズレることがあるのです。

信頼関係がしっかり構築されていても話してくれないことがある

さて、「言える関係性=良い関係性」みたいなイメージを持つかもしれないですが、そうとも言えないのが難しいところ。

先ほどの挙げた例だと「患者さんと療法士の関係性が良いからこそ、言えない」という状況に陥っています。(頑張ってくれてて感謝してるからこそ、言えない。ってね。)

  1. 信頼関係が崩れてても話してくれない
  2. 信頼関係がしっかり構築されていても話してくれない
  3. 信頼関係が中途半端でも話してくれない

こりゃー難しい(; ・`д・´)

だからこそ、いつでも気付けるようにアンテナを張っておくことが必要だ

信頼関係が構築出来ていれば、何でも話してくれる!…ってわけではないですよね。人それぞれで話しやすいタイプってありますから。

だから、療法士はいつでも「実はこんな風に思っているかも…」と想像し、アンテナを張っておく必要があります。

  • 実はつまらないんじゃないかな~
  • 実はしんどいんじゃないかな~
  • 実は悩んでるんじゃないかな~
  • 実は楽しんでるんじゃないかな~
  • 実は嫌われてるんじゃないかな~
  • 実は不安を抱えてるんじゃないかな~
  • 実は…
  • 実は…

私は患者さんの気持ちや考えを想像して、仮説を立てまくっています。

そして表情や会話から「きっと▼▲なんだろうな~!」と当たりをつけるようにしています。

そんな療法士の気付く力、すっごく大切。そんなことを考えながら、日々の臨床を行っています(*´ω`)

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