臨床実習生を指導する際、目標は「個別」に設定すべし。

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臨床実習生を指導する時、実習生を評価して個人に合わせた指導を行っていますか?

ついつい、実習時期に合わせた指導をしてしまいがち。

いやいや、指導者の思い込みに合わせた指導をしてしまいがち。

当たり前の話を書きますが、少し読んでみてください。

臨床実習は時期によって到達すべき目標を設定している

実習時期に応じて目標って設定されていますよね。

  • 見学実習:医療人として相応しい行動をとれる
  • 評価実習:検査測定が実施出来る
  • 長期一期:指導者と相談しながら、諸々実施
  • 長期二期:少しの助言を受けながら、諸々実施

イメージ的にはこんな感じですかね?

もちろん学校によってそれぞれですから、実習指導している方は一度指導マニュアルを見比べてみてください。けっこうおもしろいですよ。

学校が設定していなくても、指導者が独自に「これくらい出来て当たり前」とか考えている

最近では学校の設定する目標が、以前よりも緩くなってきています。

理学療法教育学会に参加した時にも聴きましたし、学校の教員の方からも聴きました。

  • 独自で治療→模倣レベルで治療

とかね。

本来であれば指導者は、この目標に従って指導を行うべきなんです。

でも、指導者が独自に「これくらいは出来るだろ!」とか考えている場合が少なくありません。

  • なんで可動域も測れないんだ!
  • なんで歩行分析出来ないんだ!
  • なんで挨拶すら出来ないんだ!
  • なんで動作指導が出来ないんだ!

確かに「近い未来に働くんだから、これくらい出来ないと!」とか「次は長期なんだから、これくらい出来ないと!」となるのは分かります。

それ、思い込みじゃね?とかツッコミを入れたくなるわけです。

現実的にぶち当たっている壁が想像より遥かに低いときこそ、その実習生らしい実習を

これまでたくさんの実習生と関わってきましたが、みんな色んな壁にぶつかっています。

長期実習であっても、初めての環境にはビクビクしてしまいますし、慣れるまでは挨拶すらも怖いものです。

学生さんによっては6週間くらいは慣れない人もいます。

もちろん学習進度も違いますから、長期実習だけど「検査測定の経験もないんです」みたいな学生さんもいます。

そうなると学生の目標は変わります。

  • 検査を緊張せずに実施できる
  • 自分の言葉で動作観察をまとめる
  • 実習に来るだけでも良しとする
  • 職員と挨拶出来ればオッケー

実は学生さんが取り組むべき目標が思った以上に低いこと、ほんまに多いんですよね。

長期一期目でボコボコにされて、長期二期目にビクビクして実習に来る学生さんとか…もう見てて切ないんです。

そんな指導行ってたら働けない!とか嘘です、適切な指導が一番の近道

「じゃあ、挨拶だけさせといたらええんか!」とか言われそうです。

まぁまぁまぁ、落ち着いてください。

目標は挨拶に設定しても、経験は色々して良いじゃないですか。

  • 検査測定もやる
  • 治療介入もやる
  • カルテも書く
  • 症例発表もする
  • 他職種連携もする

で、良いじゃないですか。

私は個別に設定した目標をクリアしながら、いつでも次の目標をクリア出来るよう、どんどん経験していくべきと考えてます。

どんどんクリアしていった方が気持ちいいでしょ?

ムリゲーな目標をいつまで経ってもクリア出来なかったら、心折れるでしょ?

甘いだけだとどこかで折れる、その一方で厳しさも

こう書くと、私が指導者になるとヌルヌルな気がしますよね。

そう…ヌルヌルだけの実習を過ごすと、次の実習…最初の就職地でボコボコにされて、心折れる可能性があります。

なので実習生にとって精神的な安全を確保しながら、厳しい側面もあることを伝えたり、経験してもらうことが必要です。

実際、ボコボコにされて「リハビリ業界なんてクソだ!」って辞めちゃう学生さん居ますもんね。

色んな経験する前に、ボコボコにされるってあんまりです…せめて少しくらいは耐性作りに役立ちたいです。

患者さんと関わる力、実習生の指導でも活かそう

私たちセラピストは患者さんの指導に段階付けしますよね。

  • 今は移乗自立
  • 来週は歩行器見守り
  • 来月は独歩自立

患者さんの状態に合わせてゆっくり進めていきますよね。

独歩自立が目標でも「明日、独歩自立!」とか言わないですよね。

実習生さんも一緒です。

  • 今は挨拶
  • 来週は検査実施
  • 最終週は治療を模倣で

実習生さんの成長は実習期間で終わるわけではありません。

実習は、長いセラピスト生活のごくごく一部です。

長い目で見た時に「意味があった」という経験を提供していきましょう。

そんじゃーね!

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