キャリアを考えると、こだわらない事にこだわる事も悪くない

jarmoluk / Pixabay

療法士として働いていると、色んなスペシャリストに出会います。脳卒中理学療法・呼吸理学療法・運動器理学療法…各分野でいつも見る療法士がいます。そんなスペシャリストの姿を見ていると「いつか私も脳卒中のスペシャリストになるぞ!」など、一念発起(?)したくなってしまうものです。そんなこだわりを持つことは素晴らしいので、是非とも応援したいところですが、その一方で無理にこだわらない…こだわらない事にこだわってみる事も、一つの療法士としての働き方であり、あなたのキャリアデザインを決める一つの方法かもしれません。

スポンサードリンク

こだわる:メリット

1つの事にこだわって勉強や学術活動を進めていくと、的が絞れて取り組めるために効率は非常に良くなります。なんだかんだと忙しい療法士にとっては、勉強する時間は限られていますし、働きながら10個も20個も学会に出席することは難しいものです。脳卒中のスペシャリストになる!と思ったら、脳卒中ばかり勉強するのは最も効率的と言えるでしょう。

こだわる:デメリット

一方で、こだわってしまうことで、他の分野が見れなくなってしまうのも事実です。脳卒中のスペシャリストになろうと取り組んでいても、実際目の前に呼吸器の患者さんが現れたら、呼吸器の知識技術が必要なわけです。そこでは脳卒中の知識技術は使えるようであんまり使えません。こだわって何かに取り組むときには、他が見えなくなるくらいこだわらないと意味がないので、このデメリットを覚悟した上で取り組まなければなりません。

そして、一度突き進んでしまうと、後戻りできないのも大きなデメリットです。脳卒中だけを10年も勉強し続けてしまうと、他の分野に手を出すのがすごく大変に感じてしまいます。また、途中で「やっぱり呼吸器も勉強したいな~」と思っても十分に取り組めないかもしれないですし、そもそもそう思えないような精神になっているかもしれません。

こだわらない:メリット

そう考えると、こだわらない事にもメリットがあります。自分がどのような分野でスペシャリストになりたいのか、無理に決めてしまっては、自分の進む道を狭めてしまう可能性が非常に高いのです。逆に言えば、こだわらずにあっちこっち勉強する事で、自分の療法士としての選択肢を広げることが出来ます。

スペシャリストvsジェネラリスト

よくこの言葉が聞かれますが、どちらも一長一短です。あなたという療法士の前に現れる患者さんが、常に脳卒中患者なら脳卒中のスペシャリストであるべきでしょう。常に心疾患なら、心リハのスペシャリストであるべきでしょう。もし、そのように限定的な患者さんを担当する機会がなく、様々な疾患の患者さんを担当するべきであれば、ジェネラリストとして様々な知識や技術を持っておくことが必要です。

とかね、思うのですけど、そうなったらジェネラリストって呼び方は広く浅く…みたいに聞こえてくるのです。そうではなくて、どんな患者さんでも自信を持って担当出来る「すべての分野においてスペシャリスト」であるべきだと筆者は考えています。ジェネラリストって簡単に呼ぶけど、実はかなり大変だよな~…です。

こだわる事・こだわらない事…どちらも上手く使い分けながら、良い療法士とは何か?と模索しつつ、自身のキャリアを積んでいけば良いのです。

 

スポンサードリンク

         
jarmoluk / Pixabay