「空気が読めない理学療法士」が時折すごく良い理学療法を展開する

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あなたの周りに「空気が読めない理学療法士」はいないだろうか。

患者さんの不安・心配・落ち込みなどに全く配慮せず、ガンガンごり押しで理学療法を展開していくような理学療法士だ。

患者さんの心理面を気にしながら理学療法を行っている人からすると「うわぁ、もう少し心のケアとか考えながら介入したらいいのに…」と思ってしまうものだ。しかし、そんな理学療法士が時折すごく(心身ともに)良い理学療法を行う場合がある。

この記事では、空気が読めない理学療法士から、心理面を気にしすぎて上手くいかない時の対処法を学んでみたい。そして、時には空気を読まない理学療法士になって、上手に振舞えるようになっていただきたい。

空気が読めない理学療法士とは

Bergadder / Pixabay

私の思う空気が読めない理学療法士とは、下記のようなものである。

  • 痛みの訴えがあるのに配慮しない
  • 落ち込んでいるのに気にしない
  • 訓練内容がハードでつらいと訴えるのにメニューを変えない
  • 何かを察して欲しそうな表情を気にしない

「え~そんな人いないでしょ!」と思うかもしれないが、レアな理学療法士ではない。むしろ30人いれば2人くらいはいるものだし、職場によっては全員がこんな療法士である場合なんかもある。…それはかなり独特の空気感であるが…。

こんな人が周りにいると、空気を読んでしまう理学療法士からすれば「もっと配慮すればよいのに…」と見てしまうものである。また「そんな乱暴な対応してたら、患者さんと信頼関係を築きながら進められないでしょ!」と、少し批判的な気持ちで見てしまう時もある。

空気が読めない理学療法士が上手くいく場合

AdinaVoicu / Pixabay

空気が読めない理学療法士…と表現すると、すごく悪い理学療法士に感じてしまう。しかし、実際には空気が読めないことが功を奏して、理学療法が円滑に進む場合がある。

ここで考えたいのは空気を読みすぎてしまう理学療法士である。

  • 痛みがきついから、今は控えめにしておいた方がいいな…
  • 落ち込んでいるから、今日は傾聴をメインに関わろう…
  • 訓練内容がハードでつらいのにメニューを変えない

このように配慮することは必要であるが、空気を読みすぎてしまって、本当は行うべき理学療法が実施出来なくなってしまうことがある。その結果、本来到達可能な身体機能に至らず、動作獲得も行えない…となる場合もある。空気を読んで配慮したのに、良くない方向に向かってしまっているのだ!

…そんな時に空気を読まない理学療法士が凄まじい力を発揮する。患者さんの気持ちは横に置いて、とにかく理学療法を実施していくのである。

  • 理学療法を嫌がる暇もなく、歩行練習をさせられている
  • 落ち込んでいることを表出する間もなく、筋トレさせられている
  • 訓練がハードでつらいのに、よりつらいメニューが課されて慣れていく

人間というのはおもしろいもので、最初は「嫌だなぁ…」と思っていても「あ、これが普通なのか」と慣れてくるものである。そのため、配慮して抑えめの理学療法にも慣れてしまうし、配慮されずゴリゴリの理学療法にも慣れてしまうのである。

もちろん、配慮せずに進めてしまって「あの理学療法士さん…本当に嫌…」と言われてしまう場合もある。

時には空気を読まない理学療法士になろう

fzsbm / Pixabay

私はどのような理学療法士であっても、たくさんの引き出しを持っていることが望ましいと考えている。痛み・運動麻痺などに対する理学療法と同様に、心理状態に対しても「この方法で関わってみよう」と引き出しの中から選べることが大切だと思っている。

コミュニケーションなどの心理面に関わる勉強をしていると、色々とこだわった関わり方をする方が良いのではないか…と感じてしまうものだ。しかし、それは関わり方の一手段でしかないため、ハマらない患者さんにはハマらないのである。そして、結果的にこだわらない関わり方がハマってしまうのである。

そのため「空気を読まない」という選択肢も引き出しに入れておかなければならない。

  • 空気を読める人は、空気を読まない人になれる
  • 空気を読めない人は、空気を読める人にはなれない

天然で、素でコミュニケーションをとっている療法士は、自分流のコミュニケーションしか行えない。一方、スキルとしてコミュニケーションを磨いている療法士は、様々な種類のコミュニケーションを行える。

是非とも、空気を読んだり読まなかったりする理学療法士になって欲しい。

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