セミナーレポート【2017年11月17日:歩行立脚期に対する評価・介入の実際 ~基礎知識からセルフエクササイズ指導まで~】

Eid Mubarak (1)

PT-communications主催セミナーとして「歩行立脚期に対する評価・介入の実際 ~基礎知識からセルフエクササイズ指導まで~」を行いました。

大場潤一郎先生(関西リハビリテーション病院、主任、理学療法士)をお招きし、歩行立脚期における立脚初期~荷重応答期を中心に講義していただきました。

PT-communicationsの喜多一馬もセルフエクササイズを効果的に行うために役立つ知識を、応用行動分析学の観点から講義させていただきました。

スポンサードリンク

クリニカルリーズニングの視点を持つこと

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

しゃがむ大場先生

理学療法士の思考過程として、クリニカルリーズニングは非常に重要なものです。

クリニカルリーズニング

対象者の訴えや症状から病態を推測し、仮説に基づき適切な検査法を選択して対象者に最も適した介入を決定していく一連の心的過程を指す

内山靖:クリニカルリーズニング-理学療法士に求められる臨床能力.PTジャーナル,2009,43(2):93-98.

そして、大場先生が大切にされているのは…

仮説を証明、否定する評価が重要!

 

例えば「膝が伸びない」という現象に対して…

  • 靭帯
  • 関節包

などが問題となっていると、仮説を挙げることが出来ます。

これらを全て考慮し「筋…靭帯…骨…どれも違う…ということは骨だ!」と、臨床では評価を行っていく必要があります。

そして、理学療法士は、評価を行うための正しい知識を有している必要があります。

(知識がないと、評価しよう!ってならないですものね!)

異常歩行を歩行の基礎知識から紐解く

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

やっぱりしゃがむ大場先生

そして、立脚期(のなかでも立脚初期~荷重応答期)において重要な下肢の構造や機能に関する講義がありました。

  • 足部のロッカー機能を働かせるための足部の構成
  • 足部のアーチに重要な筋の役割
  • 立脚初期における大殿筋の線維による役割の違い
  • 膝の側方動揺を抑える靭帯
  • ローディングレスポンスを円滑に行うために必要な筋機能(大腿四頭筋ではないのだ!)
  • 膝の安定化に必要なACLとPCL

短い時間にも関わらず、これらの内容を可能な限り実技を交えながら紹介していただきました。

教科書レベルでは聞くことの少ない…しかし歩行に大きな影響を与える大切な構造や機能を知り、受講生や私も「へぇ!!」が連発でした。

 

また、実技では、荷重応答期が上手く行えない受講生に対する評価と介入の実際をデモンストレーションしていただきました。

目の前でグラグラだった下肢が安定していく様子は驚きましたし、実際の評価過程を追体験出来る非常に貴重なデモンストレーションでした。

受講生からも「さっきと違う!」というような声が聞こえ、非常に有意義な実技練習となりました。

自主トレーニングを加速させる視点…応用行動分析学

最後にPT-communicationsの喜多から、応用行動分析学に関する講義を行いました。

写真を撮り忘れたので、会場の雰囲気を味わってください↓。

写真撮れば良かったあああぁあああ…

私もあんな写真でセミナーレポートをアップしたかったあああああ…!( ;∀;)

 

さて、それはさておき、応用行動分析学。

まだまだセラピストの知識・技術としては浸透しきっていないものですが、非常に簡便なのに恐ろしい効果を発揮する画期的(?)な考え方です。

 

患者さんが自主トレを頑張ってくれない時には色々な原因があります。難しいものです。

しかし、応用行動分析学の視点から物事を捉えてみると、シンプルになって、頭がすーっとします。

「患者さんが自主トレしないのは、先行刺激と後続刺激を整えていないから!と、シンプルに考えることが出来るのです。

  • 先行刺激:行動する時の周囲の環境
  • 後続刺激:行動した後、周囲から得られる応答

という実にシンプルな考え方をします。

グラフィックス1

 

このモデルにならって、リハビリしたくない患者さんを考えてみましょう。

 

グラフィックス2

 

「頑張ろう!」と思えるような状況に患者さんをもっていってない。

「頑張っても意味ないや…」と思わせてしまう。

このような状況ではいくら自主トレが大切だからって、取り組んでくれません。

 

では、リハビリしたい!と思う患者さんを考えてみましょう。

 

グラフィックス3

 

「頑張ろう!」と自然に思わせて、

「頑張って良かった!」と思ってもらう。

これが大切。自主トレを促すコツにもなります。

 

セミナーではこの具体的な方法について紹介し、日々の臨床に落とし込めるようにグループワークを行いました。

日々何気ないセラピストの行動が患者さんの行動に影響することを感じてもらい、日々のちょっとしたことを意識するだけで患者さんを促す事が出来る…受講生にはそんな気付きを得ていただいたと思います。

おわりに

大場先生の講義は大好評で、「続きをやって!」との声をいただきました。

というわけでさっそく、続編や別の講義を企画しております。

また当ブログから案内しますのでチェックしてくださいね(*‘∀‘)

次回は…「正しい筋トレ」について

PT-communicationsの次回セミナーは…

2017年12月18日(月):初学者向け!超少人数制で徹底実技! インナーマッスルを正しく賦活させる運動療法の実践!

To Eshal (1)

となっております。こちらも合わせてチェックしてください(*´ω`)

スポンサードリンク

         
Eid Mubarak (1)