療法士がリハ栄養を知っておくべき3つの理由

JerzyGorecki / Pixabay

最近、リハ栄養という言葉をよく聴くようになりました。

リハ栄養とは栄養管理をしっかりと行いながらリハビリテーション加療することによって、効果的に治療効果を得ようという考え方です。この記事では「リハ栄養ってなんで必要なの?」といった疑問にお答えします。

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リハ栄養の対象

リハ栄養の対象は、低栄養状態の患者さんです。

実は、リハを行っている患者には、低栄養の人が多くいます。回復期リハビリテーション病棟協会栄養委員会の調査では、回リハ病棟に入院する4割の患者さんが低栄養であったと報告されています。

低栄養であれば理学療法や作業療法によるリハ効果は下がる…どころか、場合によっては身体状況を悪化させる可能性があることも考えられています。逆に栄養状態を整える事で、よりリハ効果を得られる可能性もあります。これらの理由から、低栄養状態の患者さんはリハ栄養の対象となります。では、何故患者は低栄養状態なのでしょうか?

低栄養の3つの理由

1.そもそも低栄養

リハを必要とする患者さんの多くは高齢者です。入院する前、元気に生活をしていた頃から様々な薬を飲んだり、認知症やうつ病、栄養バランスの偏った食生活などの影響から、そもそも低栄養である可能性が高いです。

2.急性期における悪化

病院やその後の転帰先でリハをする人のほとんどが、急性期における体への侵襲や処置が行われています。それは骨折・脳卒中・内科疾患に対するopeによる侵襲、安静期間における絶食や経口摂取の禁止などです。これらによって必要不可欠な低栄養状態が作られてしまいます。

3.リハ実施期間の栄養管理

リハを行っている多くの患者が、筋力増強や持久力向上を目的とした訓練を実施しています。入院期間中にこれらによって多くのエネルギー消費を行っているにもかかわらず、食事量は少ない…お腹が減った…という状況が作りだされてしまっています。リハ実施期間に栄養管理が正しく行われていないことがあるのです。

リハビリに関するリハ栄養評価についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

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低栄養の影響

リハビリが関わる中で、低栄養状態が特に問題となるのは筋肉量との関わりです。通常であれば筋力増強訓練は行えば行うほど、筋肉量は増加してきます。しかし、低栄養状態の患者であれば、エネルギーが不足しているため、筋肉を分解してエネルギーを確保し、筋力増強訓練を行ってしまいます。つまり、筋トレすればするだけ筋肉が減ってしまうのです。

おわりに

リハ栄養の観点から患者さんを評価する事で、「今、筋トレを実施すべきか」「今後、どのように訓練を進めていくか」という判断をすることが出来ます。まずはBMIなどの分かりやすい部分からでも、患者さんの栄養状態を見る癖をつけていきましょう。

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