療法士が勉強会を選ぶ時の7つのポイント

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あなたは療法士としてどんな勉強会に行きますか?某巨大PTOTST向けサイトや病院に送られるFAXなどを見ていると、本当に多種多様な勉強会があります。平日夜間で開催されるものから、数ヵ月みっちり通うようなもの…無料なものから、10万円以上するものまで…療法士業界の勉強会はたいへん賑わっています。そこで勉強熱心なあなたに伝えたい、勉強会に行く前に気を付けておきたい7つのポイントを紹介します。

1.団体

まずチェックしたいポイント

理学療法士協会・作業療法士協会が主催する勉強会では、療法士としての実績があり、講師としても安心出来るような療法士を起用していることが多いです。(稀に、大外れな下手くそ講義をされる療法士も紛れています)一方、協会以外の団体ではかなり優秀な勉強会団体から、お金儲けに走ってどうしようもない団体まで、多種多様です。

団体の選び方は実はけっこー難しいですが、「団体のコンセプトは何か」が実は大切になってきます。コンセプトもなく安価で時間を浪費させるような自己満足の勉強会でもいけませんし、逆に高価で金儲けばかりを企んでいるのもいけません。「私たちの団体は○○な療法士に○○を伝えたい!」とコンセプトが固まっている団体では、求めているものと一致した内容を届けてくれるでしょう。団体名やその紹介文だけでは判断が難しいので、後述する講師や費用などの傾向を見て、見極めていってください。

2.講師

一番評価しやすい部分

講師については名前を検索してみましょう。どのような実績(学会、論文、講演、取得資格、臨床経験)があるかはすぐに出てくるものです。実績の何も無い無名の療法士の勉強会に行くことはかなり危ないです(特に高価で)。信頼できる同級生に聞いた方がマシでしょう。また検索してみると「○○先生の勉強会に行ってきました」と報告するブログやSNSが見つかります。そこで情報収集してみましょう。

ちなみにいくつかの講師歴がある方であれば、同一内容のセミナーの料金が見えてきます。「あれ、今回8000円なのに、先月別のところでは12000円ってなってる…?」となれば、セミナー団体がいかにすっぱ抜いているか分かるでしょうし、お得か損かも見えてきます。

3.費用

高すぎるのも怪しい、安すぎるのも怪しい

高い受講料だからといって、内容の良いセミナーであるという保証はありません。最近のセミナーブーム(セミナーは短時間で儲かるのです)を見れば、明らかに悪徳な営利目的の団体がたくさんあります。どこかで聞いたことのあるような内容をあたかも自分のオリジナルのように話、異常な値段を提示しているものが少なくありません。「15000円のセミナーだったら、得れるものが多そう!」という考え方はまず捨てましょう。

一方、無料or激安なのに豪華な雰囲気を出している勉強会には注意が必要です。「フロントエンドとバックエンド」という考え方があるのですが、まず無料or格安のセミナーを受講させて、次に高額なセミナーorコンサルティングor商品販売に繋げるというものです。「ここは安くて良心的な勉強会団体だなぁ!」と思って継続して参加していたら、気付けば○○万円も払っていた!なんて話は少なくありません。もちろん○○万円払った時には、団体や講師と密な関係になっているので、本人も気付いていません。(むしろ○○万円で人生変わった!と思う人も多い…)なので、安ければ良いというわけではありません。

その団体や講師によって適切な価格設定か否かを見極めるようにしましょう。いろんな勉強会に参加するとなんとなーく妥当な値段がどれくらいなのかが分かるようになってきます。

4.参加人数

あなたの求めるものが手に入る人数か

例えば実技講習の場合に「講師一人、受講生80人」なんてのはまず無理です。実技指導も一つの内容を伝えるだけで2時間かかってしまいます。結局その実技が出来ない受講生同士が練習し合うだけの不毛な時間になってしまう可能性が非常に高いです。一方、聴講だけの場合には「講師一人、受講生100人」でも何の問題もありません。ただ、多すぎる場合には質疑応答が十分に出来なくなる可能性が非常に高いので、「疑問があるんだけど、講師の人に聞けないなぁ…」という事態に陥ってしまいます。これらをトータルで考えると、講師一人につき15~20人くらいがベターなのではないでしょうか?ちなみに協会主催の勉強会であれば実技講習に多くのアシスタントがついている傾向があります。

5.セミナー紹介文

グッとくるものにはブレーキを!

色々調べてみると、集客するためのキーワードというものが分かってきます。

  • 「肩の痛みを一瞬で取り除く技術を知りたくないですか?」
  • 「腰痛の96.5%が○○筋にあった!」
  • 「5分で痛みを消すテクニックを習得!」

このように「おっ!すごそう!」と思わせる言葉には要注意です。このような文章を書いている人は、人の心に響く効果的なキーワードというものを意識して書いています。これは勉強会の内容とかけ離れている場合には「行ってみたらよく分からなかった…」なんてことになる場合が少なくありません。あくまでも紹介文などに惑わされないように、具体的なセミナー内容や講師実績などと複合して判断するようにしてください。

また、参加者の声などが過剰演出されている場合にも注意が必要です。参加者の声なのに「あれ、この人セミナーでアシスタントしてたぞ…?」と、団体内部の人間の声を広告として使っている場合があります。内部の人間の声なんてどうにでも作り上げることが可能です。「参加者が言ってるんだから♪」とすぐに信じてはいけませんよ。

6.見る目をつける

と、ここまで書きましたが、どの勉強会が良いor悪いというのはいくつか行ってみないと分からないところがあります。1000円でも、10万円でも、一生現場で使えて役立つものがあります。ひとまず気になるものは行ってみる!若手療法士のあなたには時間も経済的ゆとりもまだあるはずです。年を取って家庭を持って、経験年数を積めば積むほど、勉強会に行きにくくなる…なんて話も耳にします。また、年を取ってから焦って勉強するより、若手療法士の頃からたくさん勉強する方が良いでしょう。「これは怪しいな」「これは評判が悪いな」などと目くじらを立てず、見る目をつけるため…!と思って参加してみるのも大切なことでしょう。

7.職場を利用する

とはいえ、一人で勉強会に行き続けるのは費用も時間も限界があります。そこで是非とも先輩・上司や同僚を利用しましょう。講義資料であればコピーさせてもらえば良いでしょうし、実技であれば練習台としてやってもらいましょう。それだけでも少しは勉強になるでしょうし、もし興味を持ってその勉強会に行こうと思っても、すっと入ってくるはずです。

また、多くの勉強会は患者さんを良くするためにあります(人材育成や管理業務などは別ですよ)。となると、やっぱり一番勉強させてもらえるのは、患者さんなのです。目の前の患者さんを良くするためにはどうしよう…?と悩み続けることが一番の近道ですし、分からない時には先輩や上司に相談し、目の前の患者さんを一緒に見てもらうことが一番しっくりくる勉強になるでしょう。

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