働き盛りの私たち一個人は、地域包括ケア時代に向けてコミュニケーション能力を高める必要がある。

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2017年に発売し、話題となった「未来の年表」という新書、読みましたか?

これ↓

この本で「地域社会に入り込めない、ひとり暮らし高齢者ヤバい!」みたいな記述がありました。

 

読んでみると「確かにそうだなぁ…」ということで…

「地域包括ケア・ひとり暮らし高齢者」という観点から、

「今、働き盛りの私たちが身に付けるべきコミュニケーション力」を考えてみます。

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「未来の年表」とは

一度はこの表紙を見たことがあるのではないでしょうか?

発売当初から話題となり、ガンガン重版!医療介護領域でもけっこーな話題となっていました。

 

セラピストブロガーの阿部さんも記事にされています。

参考記事:未来の年表 人口減少日本でこれから起きることby河合雅司を読んで〜医療介護業界で働く人に知ってほしい真実〜

 

「未来の年表」ということで「〇〇年:✕✕になる」と未来を予想しているのです。

その年表…帯に書かれているものを見るだけでも、ゾッとしてしまいます。

2020年 女性の半数が50歳越え

2024年 全国民の3人に1人が65歳以上

2025年 ついに東京都も人口減少へ

2026年 認知症患者が700万人規模に

2033年 3戸に1戸が空き家に

2040年 自治体の半数が消滅

2042年 高齢者人口がピークを迎える

そう、この一冊は「まぁ人口減少するけど、何とかなるよ!」という優しい一冊ではありません。

「人口減少をもっとマズイと受け止めなきゃいけない!そして戦略的に国策を練っていかなければならない!」と、深刻さを伝える一冊なのです。

 

この記事では、書籍のレビューをするわけではないので、こちらの記事やアマゾンレビューを読んでみてください。

参考:未来の年表、実際に購入してみました。

アマゾン:未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

ひとり暮らし高齢者が増加する

さて、未来の年表では「2022年:ひとり暮らし社会が本格化する」とあります。

 

ひとり暮らし世帯は3つの要因でどんどん増えていきます。

  1. 子どもと同居しない高齢者の増加
  2. 未婚者の増加
  3. 離婚の増大

これらの結果、2022年に本格化してくると指摘しています。

 

もちろん20歳や30歳でひとり暮らししていることは何の問題もありません。

これが高齢者になって、ひとり暮らしが維持出来ないようになってからが大変です。

ひとり暮らし高齢者が大変なのです。

 

あなたの周りではどうしょうか?

私はひとり暮らし高齢者(や、予備軍)が、以前よりも増えてきているように感じます。

  • 「90歳で独居なんです!」という患者さん
  • 「40歳で独居、結婚する気もありません」という人
  • 「60歳。親の介護で家にいないといけないんです…」という人

現在ですら実感として増えているので、今後はもっと増えていくのでしょう。

「地域包括ケアシステム」と「ひとり暮らし高齢者」

さて、このひとり暮らし高齢者が問題となるのは、病気や加齢によって生活が維持出来なくなった時です。誰かの助けが必要になりますもの。

そのために考えられた「地域包括ケアシステム」では、医療や介護だけでなく「地域の皆で助け合う事」も重要な柱と考えています。

高齢者が増えて若い人が減って、お金も人も足りなくなって医療・介護だけではまかないきれなくなってきます。地域の助け合いでみんなが生活を維持しようよ!ってものです。

 

しかし、そこで「未来の年表」は、その大変さを指摘しています。

高齢者のひとり暮らしも増大する見通しだが、これはより厄介だ。

一般的に「会社人間」として勤めてきた男性は、若い頃に地域コミュニティに参加した経験に乏しく、高齢になって急に地域社会に溶け込もうとしてもなかなか上手くいかない人が多いからだ。

P59 第1部 人口減少カレンダー より

ふむふむ。

 

もし、今、私がひとり暮らしでケガや病気になったらと考えてみます。

  • 「地域の人に助けてもらおう!」と思っても、声をかけにくい。
  • 「それならコミュニティを探そう!」と思っても、何があるか分からない。

こんな状態になってしまうのが目に見えています。

 

今はまだ体も元気で、色んな人とコミュニケーションをとる元気もあります。

それでも「どうしていいか分からん( ;∀;)」となってしまうのに、年取ったら今以上に「どうしたらいいか分からん( ;∀;)」となってしまうでしょう。

まさに「未来の年表」通りのことが起こりそうです。

働き盛りの私たちが地域包括ケア時代に向けて取り組んでいくこと

『高齢になって急に地域社会に溶け込もうとしてもなかなか上手くいかない人が多い』ことの解決手段を考えていきましょう。

1.働き盛りの頃から、ご近所さんとの関係を作っていく

普通に生活していると、地域の人と交流する機会ってほとんどありません。

  • ゴミ出しの時に「おはようございます~!」
  • 子どもと遊んでいる時に「こんにちは~!」

くらい。

ひとり暮らしで賃貸のアパートに住んでいた時にはこんなことはなかったので、これでも増えた方です。

しかし「よし!じゃあ積極的にご近所さんと付き合っていこう!」と思ってみても、なかなかに難しいものです。

それは3つの理由があります。

  1. 働き盛りでご近所さんとお付き合いを深める時間がそもそも足りない
  2. ご近所さんも働き盛りでお付き合いを深める時間がやっぱり足りない
  3. そもそも持ち家でないからご近所付き合いしてもあんまり意味がない

 

あなたもそうですよね?今からご近所付き合いしていくのはやっぱり難しい。

2.働き盛りの頃から、地域のコミュニティに参加していく

そもそも「地域のコミュニティってどないして入り込むねん?」と思うかもしれませんが、実は色々あるんです。

下記のようなものを探してみましょう。

  • 地域で回っている回覧板
  • たまにポストに入っている市報などのニュース冊子
  • 市町村のホームページに載っている事業の取り組み
  • 地域で活躍するボランティアやNPO団体のHP

探してみると色々たくさん出てくるので面白いものですよ。

 

さて、これについてもやっぱり継続的に参加していくことは難しいものです。

だって働き盛りの私たちが月に一回や二回、時間あけれますか?って話。特に回復期病棟で365日働いているセラピストにとってはかなりハードルが高い。(実際に私は回復期で働いていますが、土日の休みは月に2回くらいですし、それも何かの予定で埋まっています)

 

もし参加していくならば、運営側に回って参加していくことが良いでしょう。運営しながら地域のコミュニティの作り方を学び、地域のコミュニティに入り込み、それ自体をセルフブランディングしていきましょう。*セルフブランディングについては下記の記事も読んでみてください。

セラピストがセルフブランディングしていく過程には「熱く語る」って必要な気がするんだ。

2017.11.12

地域のコミュニティに関しては色んな本が出ています、おもしろいですよ。

3.地域社会と緩やかに繋がり、いきなり溶け込む

つまり、働き盛りの私たちって大きく2つの問題があります。

  1. 時間が確保できない
  2. 今住んでいる場所で高齢まで住まない

これってなかなかすぐには変えることが出来ないので、直接解決させようとするとしんどいです。

おそらく50歳になっても忙しいし、定年する歳になっても忙しい。

今よりも住宅事情は変化していて、ずっと賃貸を選択する家庭も増える。

なので、発想を変えてみましょう。

 

「地域社会と緩やかに繋がればいいんじゃね?」

「地域社会にいきなり溶け込めばいいんじゃね?」

です。

 

どうも地域のコミュニティというと…

  • しっかり根付いて
  • 顔の見える関係で
  • みんなが下の名前で呼び合って

みたいな固いものを思い浮かべがち。

 

そうではなくて、もっとその場限りで緩やかなもので(まずは)いいんじゃないでしょうか?

  • どうやら近くに住んでいるみたいで
  • なんか顔を見たことある
  • 名前は知らないけど
  • なんか困ってるって聞いたなぁ

そんな関係で助け合ってみる。くらいの「緩やかな繋がり」でスタートしちゃえばいいんじゃないでしょうか。

 

ここでキーになってくるのは「いきなり繋がれるコミュニケーション能力」です。

  • 元気がないと聞く→おばあちゃん大丈夫~?といきなり聞ける
  • 今日は体調が悪い→悪いけど卵ついでに買ってきてくれる~?といきなり頼める
  • 最近腰の調子が悪くて…→明日駅まで行く時に車で病院に送ろうか?と言える

 

これってとどのつまり…

  • スーパーおせっかいさん
  • スーパー図々しいさん

になっちゃうということなんです。

 

私は大阪の下町風な地域で週に一回勤務していますが、割とこんな風潮があるようです。

  • 「なんか調子悪いらしくて、おかず作ってあげたのよ~」
  • 「ばあちゃん腰痛いから、毎週整形まで送ってるの~」

なんて会話を聞くこともあります。

これ、これよね。

コミュニケーション能力を日々培っていく

世の中には天然でコミュニケーション能力が高い人がいて、初めて話すのに「もう友達!?」みたいな状況を作り出す人がいます。そういう人間にみんながなっていけば、いいんじゃないかなー?と思うのです。

セラピストの「天然でコミュ力高い vs 研鑽でコミュ力高い」を考える。

2017.11.13

これってセラピストの日々の臨床で鍛えれる能力なんですよね。

  • 患者さんを担当する初日から信頼関係を築く
  • 患者さんを代診する時の一発で信頼関係を築く

 

「いきなりコミュニケーション」と向き合っているセラピストって、毎日が修行みたいなものじゃないですか。

となると、毎日のコミュニケーションから培っていって、地域の人々とコミュニケーションをとるときに発揮する。

それでいいじゃないですか(*´ω`)

コミュニケーション能力を高めるための知識や技術はちまたにたくさん溢れています。

でも、それを試しながら研鑽する場を「日常的にもっている」のはセラピストにとってラッキーなこと。

対人のお仕事だからこそ、日々磨いていけるもんです。

これ、利用しない手はないよね?

自分の「能力」を高め、何とかするという観点

  • 時間が無い!
  • 場所がない!

といったように、環境のせいにするのはすごく簡単です。簡単だし、言い訳としてばっちりです。

でも、時には「自分の能力によって変えることは出来ないかな?」なんて思ってみると新しい発想が見えてきます。

環境にコントロールされるのではなく、環境をコントロール出来るようになっていきましょう(*´ω`)

 

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