初めての座長を経験して改めて気付いた”伝える難しさ”

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学会に行くと必ずいるのは座長です。

先日、私も座長をする経験があったのですが、いろんな気付きがありました。

せっかくなので記録しておこうと思います。

 

「伝えるって難しい!」

座長とは?

私もこのような雰囲気で座長してきました(違)

座長とは、学会で発表者の紹介やタイムマネジメントをする司会者のような人です。

  • 「当セクションは発表7分、質疑応答3分になります」
  • 「では、私の方から質問させていただきます」
  • 「フロアからご質問のある方、おられますでしょうか?」

とか言う人いるでしょ?

あれです。

座長の仕事・役割

一般的には座長には、下記の仕事があります。

  • セクションをとりまとめる
  • 建設的な意見交換やコメントを促す
  • 時間通りに進行する

 

そして…

  • 発表者と聴衆が建設的な議論をする
  • 聴衆の理解を深める
  • 発表者の研究を振り返り、次のステップの糧にする

このようなセクションを作っていく必要があります。

 

これらを実現させるために…

  • 抄録はしっかり読み込んでおく
  • 当該分野だけでなく関連分野の知識も入れておく
  • 適切な質問を考えておく
  • 発表者、参加者の理解度、特性を把握する
  • 議論をその場でとりまとめる

といったことが出来なければなりません。

座長をやってきた!

ということで、座長をやってきました。

 

任命されたのは地域のブロック(大阪では県よりももう一つ小さな、いくつかの市が集まってブロックというものがあります)での、新人症例検討会でした。

  • 主に1~3年目の新人さんと括られる人たちが発表
  • それ以降の中堅と呼ばれる人たちが指導

という感じです。

 

先述したように、私も抄録をゴリゴリと読み込み、関連分野の勉強をして向かいました。

発表は4演題。

  1. 脊損と起立性低血圧
  2. 起立性低血圧と多職種連携
  3. 呼吸器疾患患者さんへの理学療法
  4. リハ栄養に考慮した理学療法

というような感じで、様々なジャンルが揃ったセクション。

勉強するの、なかなかに大変でした(; ・`д・´)

座長席の緊張!

普段は発表する機会はあるものの、座長席に座ることはありません。

発表される方が挨拶に来てくれたり、運営スタッフが道具の使い方を教えてくれたり…

想定通りだったけど、初めての経験ってやっぱり緊張するものでした。

タイムマネジメントが意外と大変!

今回はブロックの発表ということで色々と自分でしなければいけません。

  • マイクが何故かピンマイク
  • ストップウォッチはキッチンタイマー
  • 座長席のモニターにはスライドが映らない
  • 結果的に背中側に映されたスライドをガン見

という展開になりました。

 

この中でも大変だったのがタイムマネジメント。

キッチンタイマーだったので、発表の7分を設定するのに「7回」ボタンを押さないといけない。

ボタンを押すたびに「ピッ!」とか爆音でなるものだから、そのたびに焦りました。

しかも使い慣れないタイマーだから、どこが「ストップ」「スタート」かいちいち確認。

いやーとっさの場面だと、小さなことでも焦るものです。

そして背中側に映されたスライドを見ていたため、タイマーを定期的に確認しなければいけない。

 

抄録では一部のことしか書いてない

=発表をメモしながら聞く

=タイマーに目がいかない

 

という深いループに陥ってしまい、あたふたしてしまいました(; ・`д・´)

たいした作業でもないのにね。

質問をどこで区切っていいか迷う

ヒートアップしてくると、ついつい質問やアドバイスが多くなるものです。

そのため質疑応答が終了時間直前になっても終わる気配がない…

「どうやってこの議論を区切ればいいのか…!」

もう議論の途中から気になって焦ってしまう状況に陥ってしまいました。

 

幸い、セクション自体の時間が少し長めに設定されていたために、全てのセクションは無事終えることが出来ました。

しかし、全部の発表がヒートアップしてたら、どうすれば良かったのか…。

 

これから学会発表するときには、座長の進行の様子も見ておこうと心に決めました。

↑いつもわたしが推奨している学会でのパワーポイントデザインの本です。新人さんの発表でしたから、パワーポイント慣れしてない方がたくさんいました。

パワーポイントの作り方を学ぶと、より伝わる発表になるかなぁ!と感じました。

聴衆の理解度を把握するのが難しい!

新人症例発表会ですので、新人さんが聴衆としても多く参加しています。

また、今回では学生さんも参加しているとのことでした。

 

発表の中で…

  • 馴染みのない疾患名
  • まだ多くのセラピストに浸透していない考え方
  • 発表者が伝えたいメッセージ
  • 理学療法としての発表の意義

このあたりについては、座長が丁寧に引き出さないといけないな!

と感じていました。

 

発表者は抄録もあるし、スライドもある。

だから、何が伝えたくて、どう考えているのかが何となく分かるものです。

 

一方で、聴衆は喋ってくれません。

表情や雰囲気から、理解度を把握する必要があります。

これが非常に難しいものでした。

 

今回のセクションでは…

  • 特殊な疾患に関する概要
  • リハ栄養に関する視点

このあたりの補足を促してみました。

 

しかし、それが良かったのか悪かったのか分からず。

また聴衆のことを考えすぎると、発表者に建設的な意見を言うことが出来ない。

という矛盾した事態にも気付くことが出来ました。

「喋らない聴衆」とのコミュニケーション

せっかくだから、発表者も聴衆も…みんながレベルアップする場にしたい。

そのためには「喋らない聴衆」の理解度や要望を把握出来なければいけません。

 

セラピストは普段の臨床においては…

  • 言葉を通して(言って、聞いて)
  • 身体を通して(評価、介入)
  • 他者から情報をもらって
  • 時間を掛けて

コミュニケーションをとっていくことに慣れています。

 

学会発表とはむしろその逆。

  • 喋らず
  • 触らず
  • 情報も無く
  • 一瞬で

コミュニケーションをとらなければなりません。

 

うへぇー大変!

 

ということで、これから学会に参加する時には…

  • 発表者
  • 座長
  • 聴衆

の様子を観察していこうと思います。

 

次に座長する事があったら、もっと良い座長をするぞー!

それでは!

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